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続けたいけど続かない。習慣にしてしまえば続くかも、と分かっていても続かない人におすすめの本。

私が参加しているオンラインサロン「ライターゼミ」で、おすすめしたい本の読書感想文を書く、という企画があった。文字数は限られており500文字まで。
文字数が限られると、何を書くのか、どう書くのかを考えながら読まなければ、収まらない。情報の選択の練習になっている。

私が選んだのは、佐々木典士著「ぼくたちは習慣で、できている」。

なぜこの本を選んだのか、というと、続けたいことがあるなら習慣にすればいい、ということまで分かっていながら、継続できないからだ。

例えば英会話。仕事で多少英語に触れるので、できた方が良い。毎週土曜日20時はオンラインレッスンの時間、と決めて、自動的にその時間が来たらレッスンを受けるためにパソコンに向かおう。これを習慣にしようと考えた。
結果は、お金まで払っていたにもかかわらず、回数券が残ってしまった。

他にも、Gパンがキツかったり、平坦な道で転んだりするので、筋トレを続けたい。でも3日坊主。続けていれば今ごろは、私があこがれる、陸上選手のような、きれいに縦に腹筋が割れているお腹になっているはずなのに、と思うことがある。

本からの学びは主に2点。

1点めは「報酬を行為自体に見いだ出す」こと。
「英会話が終わったらアイスを食べよう」、などと終わってからご褒美を食べるのではなく、「レッスン途中で新しい単語が覚えられた、ちょっと嬉しい!」といったような、小さくても気持ちの変化を報酬にするのだそうだ。
少しの違いを感じると、前に進んでいる感覚があり、達成感につながりやすい。

2点目は「意志力は感情に左右される」こと。
自分を肯定する気持ちが次の行動を生む。「筋トレを毎日20回でいいからやろう!」と目標回数を設定し、夕方涼しくなったらやると決める。1週間たって、決めた通り20回やらなかったとしても、1回でもやったのなら、「1回できた、続いた」と思うことが、意志力の強さを左右する。

著者によると「習慣とは意識せずに行動できること」だそう。確かに、「時間が来たからこれやらなきゃ」と思わなくても、自然と身体が動くようなレベルまで達するには、行為の途中の自分の変化に気が付いて、「前とは違う」「回数は少なくても続いている」と肯定することが大事だ。

何も考えず身体が動くレベルになるまでは、努力も必要で、何回も挫折するだろう。やらない言い訳を考えるより先に、まず行動にとりかかる。この繰り返しが習慣にする秘訣だと思う。

この本では、他にも習慣化するために身につけたい、50のステップが紹介されていて、読みごたえがある。

明日から、ではなく、この後から動いてみよう。



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