1か月も経たないうちに、また釧路に来たよーNO3(JR北海道 花咲線に乗る!)
5月2日(月)世間は平日。
釧路発8:18分 花咲線に乗る。
いよいよ北の大地、一人旅の始まり~
1両にもかかわらず、乗客はみな着席。休日は、混んでいるのだろうか。
廃線になってしまっては残念だ。
車窓からの眺めは、一時も目を離せない。
絶景に差し掛かると、アナウンスが流れ、徐行してくれる。
そして、電車は最東端 有人駅の 根室到着10:49分
急いで向かいにあるバスターミナルへ走り、コインロッカーに荷物をしまい、納沙布岬行バスに乗り込む。11:05発。
根室での目的地 納沙布岬
納沙布岬着12:00くらい
雨風は、絶好調。
ロシアによるウクライナ侵攻の中、敢えてこの地に降り立つ。
いたるところに「返せ、北方領土」のメッセージ。
「北方領土資料館」に入る。
北方領土のこれまでの歴史や島での生活ぶりについての展示があった。
色丹島出身の得能宏さんの島での暮らしを述懐されているビデオも放映されていた。
この旅行に出発するつい1週間前、テレビで拝見した人だった。
30年続けてきた北方四島に住むロシア人との、パスポート・ビザなし交流事業。お互いの文化交流と、元住民の墓参。
四島の複雑な歴史を忘れることなく、ともに未来を切り開いていくかけがえのない交流。
今年はロシア側からの中止申し入れ。
得能さんをはじめ、元島民の方々の高齢化により、この問題が日本人の中でも忘れ去られ、風化してしまうのか。
そのほかにもあるロシアとの交渉は、どうなっていくのか。
傘もさせない強風雨にさらされた日本最東端の
一人きりの納沙布岬で
言葉にできない恐怖を感じた。
とりあえず、折り返すバスまで、雨風しのぎのために海鮮料理東光さんへ入る。やはり店内に、人はまばら。
優しいご主人がカニ汁を勧めてくれた。
(おいしーい!)
さっきまでの、何かに追い込まれているような恐怖感が、和らいできた。
小鉢で出してくれた昆布の煮物がおいしくて、売店でお土産に買う。
折り返しのバスに乗り、納沙布岬をあとにした。
寂寥感 IN 根室
根室駅に着くころには、雨はあがっていた。
もう少し納沙布岬にいればよかったと後悔。
お腹が空いたので、駅周辺の札幌ラーメン店に。(なぜ札幌ラーメン?)
とりあえず、お腹に何かを入れたかった。
今日の宿泊は、ゲストハウス「ネムロマン」。
その前に、もう一度駅舎に。
荷物を転がしながら、地図を片手にネムロマンに。
駅から徒歩で15分くらい。
フロントの女性が明るく迎えてくれた。
部屋は女性専用ドミトリー。6人部屋だが、今日は私とほかに1名だとか。
夕べはほかに2人組の女性がいて、夜はみんなで大盛り上がりとか。
今回の旅行で、初ドミトリー。
特に北海道は、数日かけて渡り歩く旅行者が多いためか、みんなゲストハウスの楽しみ方を心得ているよう。
日の高いうちに、周辺観光。
釧路と同様、根室でも街中を海鳥が舞う。漁師町に来たんだ、と思う。
ネムロマンに戻ると女性オーナーからの差し入れであま太郎の大判焼き。
地元民は、おやきと呼ぶそう。
「根室に来たらね、
ドリアンのエスカロップ
花まるの回転寿司
さんま丼、そば、何でもおいしいからー、いっぱい食べてって」と、
教わった。とくにさんまは、目黒のサンマ祭りにも卸しているほど、有名。
根室の漁港で水揚げされた新鮮なさんまだからこそ、刺身で食べられる。
成魚になり、産卵を始めるために南下したさんまを漁獲するため、
卵に栄養がとられておらず、魚体が大きく身に脂がのっている。
他の地域で捕れるものと格段に違うとのこと。
一旦、部屋に戻り、どこにしようか考え始めていると、
だんだんと先ほどの寂寥感がこみ上げてくる。
ずっしりと重くのしかかってくる。
結局、動けないまま
そうかと言って深い眠りにつくこともできないまま
朝を迎える。
昨日と違って、朝から晴天。
気分が晴れるだろうと、早朝の根室港を散歩する。
根室で唯一の根室らしい食事は、オーナーが作ってくれた
自慢の朝食。日差しがたっぷり差し込んだダイニングでいただく。
丁寧に調理された食事は、どれも本当においしかった。
(後悔するだろうけど。何だか、もう帰りたい…)
そんな気持ちになってしまい、早々と駅に向かってしまった。
8:24発
今度は厚岸町を目指す。
その後、ロシアとの交渉状況が、テレビで伝えられた。
根室を訪れたことが
私にとってのスタートになる。遅すぎるスタート。
北方領土 ロシアとの歴史。
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