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1か月も経たないうちに、また釧路に来たよーNO4(JR北海道 花咲線に乗る!)
根室さん、また来るからね。
次に目指すは厚岸町。
今日は、この旅で一番の好天。
仕切り直して、電車に乗り込む。
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10:00 厚岸駅着。
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何かあるだろうと、駅をあとに歩き出したが、何も見当たらない。
今日泊まる宿も、どこにあるのかよく分からない。
駅に戻って、宿 鈴木旅館さんに電話を入れると、女将さんが荷物を取りに来てくれるとのこと。
駅で待っていると
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北海道、凄すぎ。
宿の女将さんに荷物を持って行ってもらい、大助かり。
口コミで、「女将さんがとてもいい人」は本当だ。
駅の裏山に道の駅「コンキリエ」へ階段を上っていく。
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コンキリエでは、厚岸町のお土産があり、牡蠣料理が食べられる。
青空 見晴らし だんだんテンションが上がってきたー
宿は、厚岸大橋を渡った先に見える島にある。
そこまで行くまでに、何かあるだろうと
コンキリエを出て、島方面に歩き出す。
途中、女将さんに教えてもらった「海事記念館」に立ち寄る。
厚岸町の漁業と暮らしを中心に展示。
その中で、特別展示があった。
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そして、いよいよ厚岸大橋を渡る。
風強し。
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チェックインは15:00。まだまだ時間がある。
歩き疲れてどこかへ寄りたいが、立ち寄るところや休むところはどこにもない。宿も時間までは入れないという。
根室の夜に、厚岸町について調べる予定だったが、気持ちが沈んでいたために何も調べていなかった。
すでに歩き疲れてしまった。名所に行くには、さらに歩かなければいけない。
愛冠岬、国泰寺、ピリカウタから望む小島・大黒島・・・
5月と言えども、強風で寒い。
厚岸大橋をもう一度戻り、漁協組合直売店で、お土産を発送しようと、
意を決して、橋をまた引き返す。
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次から次へとお客が来る。
観光客だけでなく、地元の人も御用達。
店の隅にある椅子に腰かけ、しばし休む。とにかく疲れた。
女将さんに、車じゃないとこの辺りは厳しいよーと言われた言葉が
身に沁みる。
少し上がりかけていたテンションは、再び下降。
思考停止。
店を出て、またフラフラするが、とにかく店も休むところもない。
公園のベンチすらない。
気づくと、本日の歩数 26,000歩。私の中での世界記録。
もう観光どころではない。
最後の力を振り絞って、駅まで戻る。
最後の手段。宿までタクシー…(私の中では、タブー)
あとちょっとだけ時間調整が必要だった。
宿裏にあるお寺へ、休める場所を探して、這いつくばって行く。
ちょっとした座るところくらいはあるはずだ。
すると、大勢の人たち?と視線が合うのを感じた。
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「私はただの疲れた旅人です。許してください。」
そっと視線を外しながら、後ろも振り返らずに引き返す。
ぴったりの時刻にチェックイン。
部屋に着くなり、再起不能。
しばらくして意識が戻ると、街がオレンジ色に。
急いで、オレンジ色へ向かって駆け出す。
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夕食は、近くのオイスターバーへ行ってみる。
この日は予約だけ、と。残念。
女将さんに教えてもらった食堂へ行く。
なんだか場末感漂う居酒屋兼食堂で、水っぽいカキフライ定食を食べた。
明日はとうとう帰る日。
とうとう、というか。今の心境では、寂しいかな やっと、かもしれない。
宿に戻り、窓からの夜景をみていると
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厚岸の夜は更けていった。
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さよなら、厚岸。
根室と同様、また来るね。
翌日、女将さんに厚岸駅まで送ってもらう。
女将さんには本当にお世話になった。
駅で女将さんを見送っていると、牡蠣弁当屋のはす向かいに、バス停発見。
一日に数本しかないが、国泰寺やら観光地を巡っている。
なんで早く気付かなかったのかー。
気持ちがやられていると、発想も乏しくなってしまうのか。
バスという移動手段があった!
いい勉強になった。
10:01分発 釧路着10:53分
釧路に着いたら、なんだかホッとした。
朝から何も食べていないので、和商市場へ入る。
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勝手丼ではなく、すでに勝手丼を買う。
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釧路のお土産コーナーを見て歩く。
なんだー、ここに来ればなんでも揃ったんだー。
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自分のために、お買い上げ
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今回は、会社にはお土産なしー。
駅の待合室で、早速スイーツをいただく。
ここの待合室は、寒い釧路にはありがたい場所。
テレビの画面は、前回と同じ「NHKさわやか自然百景」。北海道編を放映。
改めて、北海道の自然の豊かさを感じながら、スイーツを頬張る。
やっと、心の底からホッとするひととき。
もっと、一人旅を楽しめばよかったなぁと、やっぱり後悔。
どうして途中から寂寥感に苛まれてしまったのか、思い出してみる。
息子と別れて一人旅になってしまったから。
根室の悲しい歴史を間近に感じたから。
同じ日本人として、あまりに無知だったことにショックを受けたから。
旅程が準備不足で、空いた時間をどうしていいか分からなかったから。
一番は、自分らしい旅のスタイルを軸においていなかったことかもしれない。
観光名所を巡ることもいいが、自分が本当に行きたいところ、また過ごしたいことに時間をかけるのもいいかもしれない。
北海道はどこも魅力的で、とても半日なんかじゃ何も分からない。
今度来るときは、詰込み過ぎないようにしよう。
また来るね、根室、厚岸。そして花咲線。
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