グローバル化は恐ろしい

グローバル化が推進されて久しいですが、グローバル化と同様に「底辺への競争(Race to the bottom)」という言葉を皆さん意味知ってますか?

これは、平たく言うと「日本で作るより、海外に工場で製品を作ったほうが安い」です。

当然ですよね。東南アジアなんか、日給千円で働いてる人がごまんといますから。経営者には都合がいい。

新興国に工場移せば、固定費を大幅にカットできるから。

でも、日本の工場の従業員はどうなるでしょう?


労働組合が弱くなった理由

日本の労働組合ってグローバル化のせいで弱くなったのです。

昔は「賃上げしろ!」「給料上げなきゃストライキだ!」って経営陣に強気に立ち向かうことができたそうです。(僕らは若すぎてその時代知らないけど。)

でも、今はグローバル化が盛んです。規制緩和され、企業は海外に工場を作ることできるようになりました。

そうすると、経営者の方が労働者よりも圧倒的に強くなるんですね。日本の労働者がいくら抗議しても、「じゃあ、海外に工場移すわ。辞めていいよ。」って言える。事実上、労働者を脅せるようになりました。そりゃ不景気になりますよ。経済大国にとって、オフショアリングって構造的に賃金が上がらなくなりますから。

でも経営陣の方はラクです。賃金が上がり始めたら、「じゃあ、今度はベトナムに拠点移すか♪」「じゃあ、俺はアフリカで♪」と言える。


日本人がグローバル市場で勝てない理由

「日本人の物作りはスゴいから!」「世界に打って出る!グローバルな競争に勝ち抜こう!」って勇ましく言う人もいるでしょう。日本だと、安倍晋三さんみたいな。

可能性は否定はしません。

でも、現実的じゃないんですよ。私は海外の生産拠点で働いていますが、3カ国語くらい話せる作業員が工場のラインにゴロゴロいる。こんな連中が日本に移民としてやって来たら、日本人は一瞬で仕事取られちゃうなと思うわけです。

だって、日本人より勤労意欲は高いし、賃金は日本人より安い。その上、能力もそこそこあって、語学力も高い。

日本人はすでに先進国イチの怠け者で、おまけに労働生産性も最低な件https://gendai.ismedia.jp/articles/-/51507

↓事実上移民政策を進める安倍さん

https://bunshun.jp/articles/-/9561

僕は家族構成や、文化的に日本と相性のいい国からの移民は、将来的には良いと思います。でも、”今”じゃないでしょ。