No more Harassment~教師によるいじめ(小1編その一)

期待はずれの小学校生活

今、から約30年前の四月、僕は、西日本のある地方都市にある小学校=全校児童1500名以上に入学しました。
入学式の当日、これから始まる学校生活に胸を躍らせながら、桜が美しく咲く校門をくぐりました。

そして、案内状に書かれている校舎へと進み、教室に入ると、大きなメガネをかけたするどい眼差しをした50代前半くらいの女教師が、待ち構えていました。

「あなたは誰ちゃん?」
「つるです…。」
とおそるおそる返すと、
「入学式が始まるのでね、ここに並んでちょうだいよ。」
と言い、僕を廊下に立たせました。
すると、僕以外にも、男女合わせて10人くらいの子供たちが、列の中にいました。

それから、30分以上(当時から時計を読めた)、ずっと同じ場所にたって、あとから来る子達を待ち続けていました。でも、左右両隣のクラスを見ると、どの子も教室の中で、和気あいあいとしていました。
「なんだか、うちのクラスだけ、雰囲気がちがうな…。」
何となく浮かない気持ちでいると、
「よっしゃ、みんな揃ったね。」
その教師の合図で、一同、入学式会場である体育館へと向かいました。

おそらく、校長先生や関係者からの「お祝い」の言葉があったのでしょうが、全く覚えていません。覚えているのは、他のクラスの子供たちは「出席番号順」に並んでいた反面、僕のクラスだけは、バラバラ。前の子が返事をしたかと思ったら、次は後ろの子が立ち上がる始末。なんとも異様な光景ですよね?いま考えると…。

このとき僕は、何となくながら
「これから何か嫌なことが起きるんじゃ?」
と直感しました。と同時に、「この勘ははずれてほしい」とも思いました。

しかし事態は、悪い方へと進んでいたのです。

(つづく)

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