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学びて思わざるは則ちくらし。思いて学ばざれば則殆うし。 「論語」(為政篇)

意味


学んだことをそのまま鵜呑みにしてはいけない。内容を吟味し、咀嚼する。
 学ばずに独りよがりに考えるだけでは、危険な思想に偏る。つまり学びと考察は両方行うべきである、という意味です。

学びて思う

 今私が学んでいる古典には現代でも参考になる原則がたくさん出てきます。原則であるが故に応用範囲は広いし、あのケース、このケースに当てはめてみると、こうだ、という置き換えをして考える事が必要になります。
 現代語訳、解説を読んでいるので、一般的なケースとして理解できますが、会社のAさんを動機付けするにはこの原則を、どう応用したらよいか、といった個別具体的なインスタンスな対応を一つ考えてみる必要があります。

たとえば

不憤不啓 、不悱不発という言葉(意味は下の記事参照)。やる気をださんと教えてやらないよ、と弟子の心構えを説いているのですが、現代のチームの中でこんな部下がいたら、そこにはどんな課題があるのだろう、と考察してみます。やる気を出さないのは部下のせいでしょうか?それがすべてとは思いません。部下の置かれている環境、担当している仕事に動機付けができていないなどの原因があるのでは、と考えを巡らせます。
 今ひとつやりがいを見いだせていないA君には、何をやりがいにしているのか、観察や質問で明らかにして、マッチする部分を権限を委譲し任せ、フォローする、率直に認めてみよう、と行動に結びつける事ができます。

おわりに

 noteに気になる言葉を抽出して考察を加えることで、学びて思う、思いて学ぶプロセスを実践していこうと思います。拙い考察を書くことになるかもしれませんが、コメントをいただいたり、相互啓発できればとてもうれしいです。

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