「自分の足の肉を割いて、自分の腹に食わす」 (貞観政要 巻第一 君道第一 第一章)

これは、君主が人民を統治するときの戒めを、わかりやすい比喩で表現しています。もちろん、表題のような統治は愚の骨頂である、と説いています。

リーダーは人に動いてもらう立場

 リーダーは部下に動いてもらって成果をあげるのが仕事です。プレイングマネジャーでも、100%自分で業務を行う訳ではなく、部下と分担してチームで仕事をします。
 現代の組織の戒めとしてこの言葉を解釈すると、部下をこき使って疲れ果てさせても長期的にパフォーマンスは維持されない。少しだけ余力を残させるといったところでしょうか。部下は業務上の目標を達成すべく、一生懸命働いてくれるのですが、そこに、心と体の余裕を持たせておくのです。何もせず休憩させるというよりは、次に向けた活動、自己成長とリンクさせた業務をやってもらい、活力を取り戻してもらう、ということは一考に値すると思います。

刃を研ぐ(Sharpen the Saw)

 七つの習慣(スティーブン・R・コヴィー キングベアー出版) にも、「P/PCバランス」という言葉で同じ内容が書かれています。P=Performanceと、PC=Performance  Capability は、バランスが重要。一時的な利益のためにPerformance最大化追求するだけではなく、一定割合をCapability向上に使う、ということです。これを木こりのノコギリの寓話で説明しています。ノコギリで延々と木を切り続けるよりも、一旦立ち止まって刃を研ぐというメンテナンスをすれば木を切る作業効率が向上し、最終的なPerfomanceが高く維持される問いことです。

古今東西、普遍的な原則なんですね!

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