日本社会を悩ませているもの ①先輩絶対主義
どうも、瀬高です。
それでは早速、
今回は「日本社会を悩ませている要因」の1つ、
「先輩絶対主義」
に関する問題点を挙げていこうと思います。
日本では上下関係が意識され、特になんらかの組織の中では、
・上の立場の人の言うことが絶対
・上の者が下の者に反論したり、意見を主張するのは許されるのに、その逆は許されない、
または許されたとしても厄介者扱いされる。
こうした空気や慣習が常態化しているケースが多いです。
中学校や高校における部活動の、先輩・後輩の関係も典型的なその例でしょう。
1・2歳年上の先輩が絶対的権力を持っており、後輩は先輩が快適に過ごせるよう常に気を配らなければなりません・・・
そんな雰囲気を学生時代の部活で感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。
私は中学生の頃にとある文化部に所属しており、先輩が特別厳しかったり意地悪だったということは幸いありませんでしたが、
私の父が中学・高校と所属していた野球部では上記のようなことが当たり前だったそうです。
例えば、後輩は先輩に会ったら挨拶をしなければならなかったが、それは良いでしょう。
しかし、驚くことに、父の方から挨拶しても無視をする先輩が大半だったという。
そのくせに、父の方が気付かないふりをして通り過ぎようものなら怒鳴られたり、殴られたりしたそうです。
こうした上下関係を利用したイジメや、練習でもうっかりミスをすると罵声を浴びせられた、なんてこともあったそうです。
今の時代、そんなことをしたら大問題だが、それでもこのような「古き悪しき?慣習」は現代でも多少残っているのが現状でしょう。
例えば、練習の準備や後片付けを先輩がやっていると、後輩がすかさず「代わります」と言わなければならないこと。
同じ練習をしているのに、雑用は後輩の仕事という価値観もその1つです。
こうした学校の部活おける、「先輩絶対主義」がきっかけで、会社内においても、
上司の発言や指示に問題があると感じても部下は反論できない、仮に反論したら、協調性のない奴だと思われてしまうことに繋がっている
と感じるのは考えすぎでしょうか。
私自身は、以前勤めていた量販店で
こんな経験をしました。
ある日、事務所で同じ売り場担当の上司が私に業務を教えていたとき、副店長がその上司に、〜のために早く売り場へ行くように指示しました。
上司は返事をしたあと、私へ業務を教えるのを終えてから売り場へ戻るつもりだったが、
副店長から「おい、○○、早く売り場行けよ」
と傲慢な言い方をしてきました。
上司はすかさず、「はい、すいません」と言って私への話が中途半端なまま、私を連れて売り場へ戻りました。
その後、売り場に戻った時、その上司は私に、「あと少しで瀬高さんへ教え終わるところだったのにね。しかもあんな言い方しなくても良いのに」
と副店長の愚痴をこぼしていました。
私も彼と同意見だったので、そうですよねと言いました。
私はこのとき、
「それなら本人に直接そう言えば良いやんか」
と思った一方、
「この会社も上の者の発言などについて、おかしいと思ってもそれを唱えるのはタブーなのか。やはり先輩絶対主義なんか」
とも思いました。
彼は仕事上で私が誤ったことをした際などに、
「これどう思う?」などと私の意見を聞いてきました。
そこで私が「私は特に気にしません」と言えば、いつも「自分の思考だけで判断するな」
「仕事なんだから〜」などと、わりと厳しめの言い方をされていました。
もちろん私にも過ちがあったことは後に認識したが、普段から彼は私の言動などに相当細かいところまで指摘していたし、
言い方も厳しめだったので、
「下の者には何でもとことん言えるんやな」
と思いました。
*念のため補足しますが、副店長もその上司も、普段は筋の通った真面目な人であり、意地悪という訳ではありません。
さらに、上記のように先輩の言動や組織のルールに問題があり、誰も指摘しなければ、
当人がその誤ちや課題に気づかない
という問題も生まれてします。
ヨーロッパ(特にドイツ・イタリア)では、企業が何か理不尽なことを指示してきた時に、
労働者がストライキすることがよくあるのは、
わりと知られています。
そのために、鉄道や航空機の運行に支障がでることもありますが・・・
最近の日本では労働者がストライキをすることはほとんど聞きません。
どこでもそのようなことが起きないぐらい平和な環境なら、それは良いことです。
しかし、
ドイツやイタリアなど同じ先進国でこれだけ問題が起きているのに、日本だけが平和な理想郷を実現しているとは思えません。
上層部などが理不尽な指示をしてきても、
厄介な事に巻き込まれたくない
という考えの方が日本には多いため、
みんなじっと我慢しているのでしょうか。
こうした状況だから、いわゆる
ブラック企業 が蔓延っていたり、
意味不明なルール があらゆる会社や学校で
存在し続けている。
と思うのです。
社会生活では、
理不尽を我慢することも大切ですが、
理不尽に怒って抗議することも同じくらい大切
だと思います。
日本社会でも
年齢関係なく、おかしいこと・理不尽なこと
をしっかりと抗議しやすい環境
が整ってほしい。
いつからかは分かりませんが、
気づけばそう思っていた自分がいました。
一部参考: 雨宮紫苑 「日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち」
私が日本社会のあらゆる問題などを真剣に考えるきっかけになった書籍です。
私も作者と同じような考えを持ったケースがよくありました。
今後もこちらの書籍を参考にしていきます。
それではまた次回!
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