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常連を気取りたい。。

東京は、美味いメシ屋がたくさんあってとても嬉しい。しかしそういうお店に限って、クセが凄い。独自のルールがある。


その店のルールを知っていると常連客を気取れるから気分がいい。例えばあるお店では、頼むメニューを店の入口にあるお品書きで予め決めてから席につく、といったルールがある。最初は戸惑うけれど、通っているサラリーマンのおじさんたちは年季が入っていたり、常連さんがお店の人とやりとりしてるのはカッコいい。

かといって、お店に通い続ければそのルールを使いまくっていいのかといえばそうでもない。最近ちょくちょくスターバックスに行くが、「エスプレッソダブルのエクストラホット、ミルクをソイにして、ヴェンティで」みたいに注文が多すぎる人はすんげーウザい。そもそも、MサイズのドリンクのことをTall、LサイズをGrandeというのに、未だに抵抗がある。いーじゃん、SMLで。もっとタチが悪いのが、飲食店でのバイト経験が豊富なことをいいことに、「お水、リャンで!」と注文して、バイトルールまで足を踏み入れる強者までいる。

でもなにより憂鬱なのは、そのお店に初めて行くとき。知ったかぶりをせずに振る舞えばいいのだけれども、後輩や友達がいると、その店をどうしても自分の縄張りとアピールしたくなってしまう。そこで、初めてなのに常連客を気取ろうと、ネットでリサーチをして情報を仕入れつつ、無駄に背伸びをしてしまいがちだけど、それがバレたときのカッコ悪さったらない。

難しいのは、予習しないとなんだかんだいって損をするお店もあるということ。友達が『ラーメン二郎』に行ったとき。「ニンニク入れますか?」と聞かれるタイミングでオーダーすべきところを、席に着いた瞬間に色々とオーダーしてしまった。そのせいで周りから冷たい目で見られたばかりか、間違ったタイミングで言ってしまったため、せっかく長蛇の列に並んだのに、なにも''マシマシ''にされない状態のラーメンが出てきていた。

高倉健のごとく、「不器用なので、注文方法を教えていただけますか?」とお店の人に聞くのが1番クールなのか、それとも完璧に予習をしてお店のルールに則るべきなのか。お店に入った瞬間に空気を読み、臨機応変にどちらのタイプにもなれる名ビジターになってみたいものだ。

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