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背骨の話。

背骨の開発について。

背骨の開発とは、明治以降の生活習慣の変化やストレスから、固まってしまった脊椎34 or 35本(仙骨+尾骨も含む)が数ミリ単位で動くようになること。そうすることで、結果的に背骨に付着する深層部の筋肉(インナーマッスル)が働き、体幹部が強くしなやかに動き、疲れ知らず、年齢知らずとなります。

筋肉を「鍛えようと頑張るよりも」背骨の動きを意識することで、結果的に正しく鍛えられることと、わたしたちは筋肉にこだわりすぎている傾向にあるので、骨や関節など、硬い組織、身体を支えるものへの意識が向くことで筋肉も活性化され本質的な動きが可能となります。

外見美への強いこだわりや、誤った情報によってアウターマッスルを固めすぎると、インナーマッスルのスイッチが入りにくくなります。骨(に付着する深層部の筋肉)で身体を支え、アウターマッスルはしなやかに柔らかいことがよいです。

正しい身体の使い方が身についてから、①いくら動いても歩いても疲れない。もっと動きたい歩きたい快感(笑)②どんなに揺れても船酔い・どんなに飲んでも(限界はありますが・・笑)二日酔いしなくなった。③身体のラインが綺麗になった。 など、体重が大幅に変化した訳ではないのですが、10キロくらい軽くなったような、体感的に驚くほど変化しました。そして、背骨開発は奥が深い。まだまだ道の途中であることが明らかなので、年齢を重ねるたびに、可能性が広がる予感がして楽しみです。

船酔いについて。先日、島に帰る大型船に乗った際にいつもの食堂に向かったところ、混雑しているはずが1人しかおらず、???一人で丼と牛モツをパクパクといただいたのですが、船が大きく揺れていることに気が付きました。無意識にその揺れが「問題ではなかった」ということです。以前であれば、揺れに敏感で負けてしまい気持ち悪くなっていたのですが、今回はほとんど動じていない身体の強さに驚きました。

もうずっと、この身体にどれだけ「芯」が通っていなかったのか?を知るきっかけとなったことに感動し、身体能力が高い状態がどういうことかも想像できず、この身体に他の可能性があることが分からなかったのだと思います。10代はスポーツ、20代はヨガを実践していても、筋肉ばかりに意識が向いており、骨の使い方・構造を知らなかったことでその恩恵を100%は受けられていなかったのだと知りました。

骨格の動きが本来の在り方であることのメリットは、日常の動作が機敏になる大きなメリットはありますが、わたしの場合、精神的な面も大きいように感じます。「”いざというとき”に動ける。自分やまわりを守れる」という確信が、安心感や信頼感につながっています。一般的な人にうらやましがられるようなリア充な情報はほぼゼロですが・・・(笑)先日友人から「島の仙人」と言われ、「・・・・それ嬉しくない!もっとお洒落な感じがいい。」と言いながらも、(・・うまい・・笑)と思ってしまいました。話はそれましたが、身体が不安定であることは、無意識に漠然とした不安を呼んでいるものなのだと感じます。

身体の正しい在り方を知りたいと思ったときに、頼りにさせていただいた師の日本立腰協会会長河上雄太氏は、「江戸時代の日本人の身体の力の高さ」についてよく語ってくださいます。日本人が身体の使い方をマスターしていたことやその驚異的なパフォーマンスについて、原因や歴史的な背景などまだ不勉強なので細かくは伝えられませんが、実際の体感を通して、本当にそうだなといった感覚が強いです。いまの時代だからこそ、彼の伝える本質的なメッセージがさらに浸透していって欲しいと願いますし、わたしも微力ながらコツコツと実践&インプット&アウトプットし続けます。

一つ、すぐに実感できる簡単なことで言うと、大体の方が立位でも座位でも、重心が前のめりになっているので少しかかと側、そしてさらに内側(くるぶしの下のあたり)に重心を戻すことを意識するだけで、深層部の筋肉のスイッチの切り替えがわかるかもしれません。それは、脊椎と脊椎の間のスペースを感じることでもあります。

身体開発トレーナー/マインドフルネスサポーター
hiroco





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