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仕事が早くなる簡単タスク管理(人に任せる)

今回は「仕事が早くなる簡単タスク管理」シリーズの6つめになります。

過去の内容は下記リンクを参照ください。


人間が使える時間は24時間。これは大人も子供も、経営者も一般社員もみんな同じです。全ての人間はこの24時間の中で時間をやり繰りして仕事をしていきます。
この24時間の中でより大きな成果をあげていくために“人に任せる”ということが大切です。

しかし、かくいう私も人に任せるというのは元々苦手な方でした。任せることで自分の求めているクオリティの成果が出せないかもしれない、任せることで嫌な顔されたらどうしよう、などと意外と気にするタイプの私は色々悩むくらいなら自分でやろうと考えていました。元々仕事が早かったということもあり、一人で大量のタスクをこなすことはそれ程苦ではありませんでした。

しかし、経験を重ね、お客さまからの仕事の依頼が増加し、自分のタスク処理能力の限界を感じるようになりました。一年は24時間・365日しかないという事実を実感するほどタスクが詰まってきました。当初はやるべきことが増えれば、効率化を図り、無駄なことをしている時間を無くし、自分の趣味の時間を削って対応していました。しかし、それでも仕事は増え続け、これ以上削るのは睡眠時間と家族との時間というレベルまできました。今の自分のレベルであれば当時よりも格段に効率的な仕事が出来ていますが、当時の実力では限界を感じていました。
そんな時に、ある人から「平野さんを支えたいという人は沢山いるので、信用して任せた方が良い」という助言をもらいました。確かにこのまま自分のタスクを増やし続けると健康を害して、家族との関係も悪化することは目に見えていたので、その助言を素直に受け入れました。
そこからは自分がやるべきではないこと、また得意ではないことは人に任せるようになり、生産性が高まり、より多くのお客さまの案件を手掛けられるようになりました。

私は当初、人に任せることは任せた人の負担が増えるので申し訳ないという意識が強かったです。しかし、人に任せるということは必ずしも悪いことではありません。
私は従業員向けの研修をする中で「自分が仕事をしてきた中で喜びを感じたのはどんな時か?」という問いに対してディスカッションをしてもらうことがあります。多くの方が、お客さんの役に立って喜んでもらった時、周りの人に貢献して喜んでもらった時、というような意見が出ます。その中で、結構な割合で出てくるのが、尊敬している上司から仕事を任せてもらった時という意見です。
つまり仕事を任せるということ自体が相手の喜びになることが多いのです。更に、任せられることで責任を持ち必死に頑張ることが成長にも繋がります。
しっかりコミュニケーションが取れて信頼関係が出来ていれば、任せた相手のやりがいや成長のきっかけになります。逆に言うと任せないことは相手のやりがいや成長のきっかけを奪うことにも繋がるのです。
確かに、その人の仕事の状況も考えずに無茶な丸投げをするというのは良くないと思います。しかし適切に仕事を任せることはお互いにとってWin-Winなことなのです。

得意なこと、自分がやるべきことに集中しより大きな成果をあげるためにも、人を育てるためにも“人に任せる”ということは大切です。

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