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【日記3】若山牧水、タコさんウィンナー、スポーツ、秋味

秋味が棚から消えていくように季節ものだよ愚かさだって/杜崎ひらく

連作「きみのみなも」(歌集『夏ですよ』収録)

8.22

おばあちゃんから受け継いだユナカイトの数珠のゴムが少し緩い。そして僕の腕には少し石の数が足りなそうだという話を飲み屋のマスターにしたら、ラピスラズリをくれた。
もともとのユナカイトを2つ外し、ちょっとだけ大きいラピスラズリを2つ入れて、シリコンの糸で結び直した。
ユナカイトは癒しの力を持ち、ラピスラズリは水瓶座の守護石であり、幸運を呼ぶ石。外にいるときは、仕事中以外は大抵つけるようにしている。

倉庫での作業だったのでくたくた。
仕事帰りに途中下車して岩波文庫『若山牧水歌集』を買う。
帰ってきたら冷蔵庫に秋味のビールが買ってあって、いや、ほんとに、秋が待ち遠しいですねなどと言いながら飲んだ。

8.23

前日に買った若山牧水の歌集を飲み屋で一人で読み進め、途中でタコさんウィンナーを注文して呆れられる。
そう、いつもいつもタコさんウィンナーを注文するので、「他にもいろいろメニューあるんですけど」と女将さんに笑いながらムッとした顔をされる。

8.24

朝、会社としてハラスメントに関する研修を行うのでお知らせを流してと頼まれる。それについては快諾したが、説明を受ける中で「例えば」という前置きをした後に僕の頭髪について言われたことが、どうにも納得がいかない。これを書いている今日(2日後)になっても、あれこそがハラスメントと言える発言だったと思っている。
「例えば」という前置きがあったとて、なぜあの様な形で僕の頭髪について表現したのか。
一瞬でその人との関係性が壊れた。
お前がまず真っ先に研修を受けろ、と強く胸の中で叫んだ。
ちなみに僕の頭髪はバリカンで3ミリに刈った坊主頭だが、社会ルールを逸脱しているとも思えないし、会社は禁止をしていない。

万葉集は文庫本の2冊目、第六巻へ。
満を辞して2冊目の文庫本をカバンに入れたつもりが、駅のホームで取り出したら『若山牧水歌集』で「万葉集ちゃうやんけ」と思わず声に出し、ツイートまですることになるとはまだ知らない。

8.25

以前から、8月25日は君の開運日だと妻から言われていた。
それを最初に聞いたとき、「25日? 給料日だ! やった!」などとはしゃいでしまって、ちくしょう、つまらない人間になってしまったと思ったが、給料日はやはり嬉しかった。
帰りに同僚とスーパーで缶ビールを買って会社の裏のベンチで飲んだ。少し涼しかった。これからどんどん外飲みにいい季節になっていくのだろうという予感がした。また秋味のビールを飲んだ。

地元に戻って、飲み屋に寄ってハイボールを飲みながらバスケの試合開始を待ち、最後まで観た。
今年はWBCに世界陸上にバスケにラグビーに、スポーツの世界大会が目白押しだ。今年だけそうなのかは分からないけれどね。もしかしたらスポーツ好きに囲まれているせいかもしれない。

8.26

朝からフル稼働でトイレ掃除、洗濯、掃除機がけ、会社のzoomミーティングを10時までに全て終わらせた。
そのあとはひたすら短歌。連作をあらかた完成させる。
これでいこう、というところまで持ってくることができた。

今週のアルバム

若山牧水とレモンサワー
タコさんウィンナー
万葉集2冊目と間違えた
外飲みが最高な季節よ早く!
猫先生

道で会う猫のことを僕が猫先生と呼ぶのは、『潔く柔く』の影響かもしれない。

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