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家業イノベーションアイデアソン2022キックオフ!!!

こんにちは!田村きのこ園2代目の川島です。
今回は、家業イノベーターとして参加させていただくことになりました「家業イノベーションアイデアソン2022」と、先日のキックオフイベントについて書いてみます!

家業イノベーションアイデアソンとは?

家業イノベーションアイデアソンとは、家業のアップデートを目指す「家業イノベーター」たちが、それぞれの経営で抱える課題を持ち寄り、参加者の皆さんと一緒に課題解決に向けたアイデアを出し合い、実行していくプログラムです。
家業イノベーションアイデアソンのnoteはこちら⇓


家業イノベーションアイデアソンに参加することになったきっかけ

私が田村きのこ園の右腕となったのは2020年1月。それから、第三者の視点から様々な経営改善に取り組んできました。
しかし、田村きのこ園を事業継承し、経営者になった今、自分一人ではなかなか解決できない課題にもぶつかるようになりました。毎日の菌床の管理と作業に追われ、当時と比べて多少なりとも第三者的な視点が薄れているとも感じていました。
そんな時にふと、このイベントを主催する㈱しびっくぱわーの小泉さんに「久しぶりに話そう」と声をかけていただき、悩みを相談していたところ、とんとん拍子にイベントへの参加申し込みをすることになりました。

8月23日家業イノベーションアイデアソンキックオフ!

そして8月23日私のほかの2名に家業イノベーターの方とともにキックオフイベントが開催されました!

家業イノベーションアイデアソン2022家業イノベーター一覧(川島を除く)

山野 英治さん|株式会社ライフサポート山野(高齢者介護事業)
http://ls-yamano.jp/
大学卒業後に地元家電量販店に入社。その後、家業であるやまの湯で勤務後に2012年より株式会社ライフサポート山野で介護事業開始。創業は父が行ったが、創業当時より施設長として勤務し、その後代表取締役へ就任。右も左もわからない介護業界で、介護の仕事が天職のように思えたが、業界を知れば知るほど将来が心配になり安心して介護が出来る環境を模索しています。自社を含めた地域の小規模介護事業所がより良く運営できる環境づくりに取り組んでいます。

https://www.facebook.com/events/5266671130091943/?active_tab=discussion

尾見 喜信さん|Omi farm(農業)
https://www.facebook.com/omifarm/
= 茨城県筑西市のきゅうり農家の長男として生まれる。20代は公認会計士事務所に勤務、東日本大震災をきっかけに就農した。令和2年に「第二十四回茨城県施設野菜立毛品評会優秀賞」を受賞、環境制御技術やITを利用したサステナブルな生産方法をしている。また、中小企業庁M&A支援機関登録アドバイザーとして、社会的課題の解決にも取り組んでいる。2021年度茨城県北ビジネススクール最終プレゼンテーションにて優秀賞を受賞した。

https://www.facebook.com/events/5266671130091943/?active_tab=discussion

キックオフの主題は家業イノベーターの自己紹介と、参加者の皆さんからの質問による深堀。私以外のお二人は数年前に家業を継ぎ、いろいろと実績を残されている中で、家業1年目の私は、これまでの経歴と田村きのこ園を第三者継承するに至った経緯をお話しさせていただきました。

その後は参加者の皆さんからの質問タイム。なかなか鋭い質問が多く、うまくお答えできなかった部分もあるので、この場を借りて改めて回答を考えてみました。(この記事を書いた主目的がこれです笑)

皆さんからの質問とその回答

①経営する上で大事にしていること・意識していること

先ほども少し書きましたが、2年前にきのこ園に加わって以来、椎茸の栽培技術を学ぶと同時に農業の経営改善に力を入れて取り組んできました。阿部梨園の佐川さんの活動を参考に経営改善案を出し、実行するということを繰り返してきました。

その結果、経営継承に至るまでに小さな改善を含めてですが70件以上の経営改善案を出し、50件以上を実施してきました。一部実施例を挙げてみます。
課題1:販路拡大
⇒ホームページ・ネットショップ開設
⇒顧客へのDM送付
⇒新規商品(干し椎茸パッケージ)開発
課題2:作業の効率化・省力化
⇒発送伝票・納品書・請求書等発行ののデジタル化
⇒ネットバンクを開設し、飲食店との掛け取引の開始

取り組んでみて、家族経営の農家はまだまだ経営改善の余地が大きいと感じています。

②家業を継いだからこそ気を付けていること・コミットしていること

私は第三者継承という、他のお二人とは少し違った家業の継ぎ方をしましたが、だからこそ意識していることは「先代へのリスペクト」です。自分が経営者になった後も経営改善案を出すときは親方(先代)に相談し、反応をうかがうことにしています。まぁだいだい「いいんじゃないの?」と言ってくれる親方の懐の大きさに感謝です。
親方の考えが自分と違う時も、いったん受け止めてよく考えるようにしています。よく親子での対立が激しい家業の方も見ますが、第三者かつ年が離れている(55歳差)こともお互いのリスペクトにつながっているのかもしれません。
もう一つ意識していることは、これまでの田村きのこ園が積み上げてきた信頼やイメージを壊さずにさらに前に進めていくことです。これまで田村きのこ園は、直売所への出荷と農園での直売でほぼすべての椎茸を販売してきました。これまで田村きのこ園を応援してきてくださったたくさんの方に違和感を抱かせないように、ホームページや新しいパッケージを作成する際に特に意識しました。

③経営の強み・弱み

 田村きのこ園の一番の強みは、なんと言っても先代の田村仁久郎さんが作り上げた、ここにしかいない「福王しいたけ」です。一般の規格では規格外になってしまうような大きさと、一流の料理人の方にも認めていただいている旨味が特徴です。また、外からの人を拒まずに迎え入れる田村さんの性格も強みとしてはたらき、家庭用・贈答用問わずたくさんのお客さまがきのこ園に訪れ、椎茸を購入してくださっています。
 一方弱みは、市場や農協への出荷をせずに、ほとんどを直売しているため、収穫量と出荷量の調整が難しい点にあります。質を高めるために周年栽培をやめ、季節に合わせた栽培をしているため、どうしても時期や天候によって収穫量にばらつきが出ます。そのため、収穫最盛期の10月11月は販売に苦労し、逆にお歳暮シーズンの12月には出荷をお待ちいただいたり、時にはキャンセルさせていただいたりということがこれまでありました。保存がきかないナマモノを取り扱うが故の悩みです。

④どんな人に来て欲しいか、人柄・興味・スキル

今回、家業イノベーションアイデアソンに期待していることは、笠間市ひいては茨城の宝だと思っているこの椎茸を、よりたくさんの方に知っていただき、ファンになっていただくことです。
地域の優れた食や農は、農家だけが背負い守っていくものではなく、その食材を楽しむ地域の人とともに未来に繋げていくべきものだと思っています。地域の農業に関心を持ち、「こんないいものが私の地域にはあるんだよ!」と言える人が少しでも増えたらいいなと思っています。
そのためには、販路のさらなる拡大、SNSをはじめとする情報発信、お客さんがきのこ園を知り、購入し、ファンになってくれるステップのデザインなどをより進めていかなければなりません。その点でアイデアを一緒に出し合ってくださる方、伴走してくださる方がいたら大変心強いです。
特にもっとも収穫量が多く、質の高い椎茸が取れる10月~11月の椎茸をどのようにお客さんに届けるかを一緒に考えてくださる方にぜひ来ていただきたいです。
・写真撮影が得意な方
・料理やレシピ開発、料理の撮影ができる方
・SNSの運用のアドバイスができる方
・商品開発(企画・デザイン・マーケティングなど)経験のある方

⑤家業イノベーションアイデアソンを終えた時のビジョン

私はこの家業イノベーションアイデアソン終えた時のビジョンを3つ描いています。

  1. 現状は経営1年目でやるべきことの優先順位があいまいなところから、皆さんのアイデアをもとに、今後取り組むべきこと、進むべき道を明確にして、それをシェアすること。

  2. 収穫した椎茸の全量をロスを出すことなく求めている人のところへ届けること。

  3. ともに課題を乗り越えた皆さんとともに盛大な椎茸BBQを行うこと。

このビジョンに向けて、早速第1回家業イノベーションアイデアソンに臨みたいと思います!

ここまで読んでくだりありがとうございます!キックオフイベントに出られなかった人もぜひ家業イノベーションアイデアソンにご参加のほどよろしくお願いいたします!

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