見出し画像

【税金】間違い探しQuiz?いいえ、間違いだらけQuizかも・・・

 今回は「税金とライフステージ(人生)」についてnote記事にしました。日本の主な税金は実に50種類もあり、人生の様々なライフステージで税金が関わってきます。まず最初に間違い探しQuizです。下図①をご覧ください。

図①:国税と地方税の間違い探しQuiz?

 ・・・いかがだったでしょうか?間違いだらけで、逆に頭に入ってこなかったのでは?!これから、じっくり解説していきます。

1.国税と地方税の間違い探しQuiz:解説

 まず「国税」。上図①の”上段”をご覧ください。
 皆さんお馴染みの「消費税」は、国にとってありがたぁ~い財源ですが、お年寄りから子供まで、貧富の差も関係なく負担する税金です。「酒税」は、”お酒は二十歳になってから!”です。そして税収の中で一番大きな割合を占める「所得税」。会社に勤めて給料をもらったり、銀行にお金を預けて利子を得たときにかかる税金です。また会社を起業すると「法人税」もかかります。そして最後に、人が亡くなるとその人の財産が家族や近親者に引き継がれ、その財産に課税されるのが「相続税」です。

 次に「地方税」。上図①の”下段”をご覧ください。
 ん?ここでも「消費税」が登場していますよね。ざっくり説明しますと、先ほどの国税の「所得税」とセットで「住民税」。そして「法人税」とセットで「事業税」が登場してきます。
 そして18歳になると「選挙」にいけます。そう、選挙は民主主義を支える根幹で、”納税者として、政治家に対して”チェックしなければいけない訳ですよね。あと自動車の免許を取得出来るのも18歳。自動車を購入すると「自動車取得税」がかかりますし、自動車を所有し続けると毎年「自動車税」を納めなければなりません。あと燃料のガソリンにも「揮発油税」という税金がかかります。自動車産業も税金だらけ・・・。自動車産業の声を代表する政治家の皆さんにも活躍を期待したいところです。
 私たちが住む家や駐車場などにかけられる税が「固定資産税」です。税額は、自治体が定めた価値を基準に決定。土地や家屋の価値を決める調査は3年ごとに行われますが、税の仕組みが複雑に加え、一度に沢山の土地を調べるため、とてもミスが多いことも聞いたことがあります。

 以上の内容ですが、税金のとても重要な知識ですので、小学校の租税教室でも、しっかり解説している箇所になります。実況中継式で見ていきます。なお、ここでのイラストは日本税理士会連合会のHPから引用・一部改廃のうえ使用させて頂いています。

2.ライフイベントと税:租税教室実況中継

”ここでは、日本にはどのような税があるか、ライフイベントに沿って紹介していきます。改めまして、税理士の稲垣です。現在45歳。この年になると「夢のマイホーム」購入に向け、検討中です。”

(児童生徒:”へぇ~、45歳かぁ~” )

”家を購入した際にも税金がかかるんですよね。固定資産税です。”

図②:固定資産税をインプット!

”おっと、オジサンの夢の話はさておき・・・。皆さんもあと6年ほどで18歳。選挙に行けますよね。あと18歳になると運転免許も取得できます。で、自動車を購入する際にも税金がかかるんですよね。”

(児童生徒:”自動車税!” )

”そう、正解!更に2年後の20歳になると・・・。”

(児童生徒:”お酒が飲めるようになる!!” )

”そうですよね。20歳からお酒やたばこを購入した人に、酒税・たばこ税が課税されます。”

図③:自動車税・酒税・たばこ税をインプット!

”この年齢になりますと、皆さんの中でも学校を卒業して働く人も出てくると思います。先生は今は都内の会社で働いていますが、20代の頃は大阪に住んでおり、ラーメン屋で社会人生活をスタートしました。支給された給与に課税されるのが、所得税です。また当時、住んでいた大阪市内に収めていたのが市町村民税になります。”

図④:所得税・市町村民税をインプット!

”ところで、小学生の皆さんも既に納めている税金があります。買い物をしたときにかかる・・・”

(児童生徒:”消費税!” )

”そうですよね。ちなみに消費税は、行先は国税と地方税の二つあります。”

図⑤:消費税をインプット!

”先生は、30歳手前で、今まで勤めていた大阪のラーメン屋を辞めて、今勤めている都内の会社に転職しています。ひょっとしたら、皆さんの中でも転職、更には自分で会社を作る人も出てくるかもしれません。会社を作って、事業を始めた際に納める税金が、法人税・事業税です。”

図⑥:法人税・事業税をインプット!

”最後に、寿命を迎えた時、残された家族に財産が相続されるときにも、相続税が課税されます。”

図⑦:相続税をインプット!

”これまで10種類の税金を紹介してきましたが、日本の主な税金の種類は何種類あるでしょうか?”

(児童生徒:”うーん・・・倍の20種類かな・・・??” )

”実は、主な税金の種類は50種類あります。これまでいくつもの税金の種類を紹介してきましたが、今は無理して暗記等する必要はありません。皆さんのライフイベントに合わせて50種類もの税金が課税されるというイメージで十分です。更には皆さんが将来、「そう言えば、租税教室の時に様々な税金を教わったよな」と思い出してくれればうれしいです。今日の授業はこれまで。お疲れさまでした。”

図⑧:主な税金の種類は50種類になります。

3.消費税って”公平”?(雑感)

 これからは私の雑感で、”租税教室では言えない内容”をお伝えします。下図①(再掲)で、鬱陶しい??ほど存在感を放つ、消費税。間違い探しQuizの中でイラストは上段・下段共に一緒でしたよね。この消費税は半年後に再び脚光を浴びることになります。・・・そう、インボイス制度の導入です。

図⑨:国税と地方税の間違い探しQuizでも存在感?を出す消費税(再掲)

 私も、Twitter等SNSでインボイスの内容(『図解!インボイス入門』)を情報発信すると、見ず知らずのアカウントから「インボイス反対~!!」とリアクションを頂くことがあります。でも、私が伝えたいのはインボイス制度の内容自体であって、インボイス賛成でも反対でもないんですよね。

 でも消費税法が他の税目よりも、納税者の皆さんから”納得”が得にくい税目であるなぁ、とも感じています。日本の場合、食料品にも消費税がかかります。ところが、収入が高い人も低い人も、食費はあまり変わらないという見方もあります。
 そうだとすると、貧しい人もお金持ちとあまり変わらない消費税負担することになります。給料の高い人には高い税を、低い人には低い税をという「公平」の考えが、消費税には通用しないということとも解釈できます。この点、様々な立場で様々な意見があるところ。この前提だけでも、しっかりnote読者の皆さんにお伝えできればと考えています。

図⑩:「公平」の考えが、消費税には通用しない!?

<以上となります。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。>


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?