挫折した経験が自分を強くする
最近、僕がディレクターをしているFMラジオ番組「FUKUOKA2020」のパーソナリティの大学生たちと、1時間程度の1対1の対談をインスタグラムで配信している。
パーソナリティのパーソナリティに迫るという内容で、でも一方的に僕から質問するのではなく、
前半は、僕から→大学生パーソナリティ
後半は、大学生パーソナリティ→僕
という流れで、相互に話を聞くようにしている。
この方式は、お世話になっている、ECエバンジェリストの川添さんのZOEラジオ方式。ちなみに、ZOEラジオはstand.fmで配信されている。
この方式で、話を聞くと、自分自身にも質問が降りかかってくるわけで、思いも寄らない質問が来ることもある。
今日は20歳のパーソナリティみなみさんからの質問
平野さんがSNSや学生に語っていない「実は…」はなんですか?
正直、大体のことはSNSで発信してきたので、少し考えたけど、恋愛の話はそこまでしたことがないなと思った。
そういえば僕は、高校生の時から大学2年生まで付き合っていた彼女がいた。
当時、僕は現役で大学に合格し、彼女は1年浪人していた。
夢の大学生活に憧れていた僕は大学に入って、違和感を覚えていた。
「あれ、思ったより楽しくない」
と。
これは後々自分の意識次第ということに気付くわけだけど、そんなこと当時は気付いていない。
楽しくないのは、自分が悪いのではなくて大学がそもそも楽しくなかったのだと。そう思ってた。
彼女が浪人中は、遠距離になっていたので、夜電話をすることもあったが、特に面白いことをしていない僕の話は、大学が全然面白くないという話をしてしまっていた。
ところが、どうだろう。
浪人して、これから晴れて大学に通うことになる相手に向かって、それがいかに面白くないかを話す人なんて、どう思うだろう。
どう考えても、嫌な人である。
彼女が大学に入ってから少しして、別れた。2年生の夏。
想いが弱くなっていたというのもあるけど、やはり「大学を目指してる人に面白くないという話をされたのが嫌だった」と言われた。
そこでやっと気付いた。遅いんだけど。
そのあたりからハッとした気がする。
世の中を面白くないと捉えていたのは、自分自身のせいで、そういう認識になってしまっていること自体が原因だと。
思えば、所属している大学の文句ばっかり言ってた気がする。大学のレポートの提出先がおかしいとか、あの先生が悪いとかなんとか。
自分がどうするか?はそこに含まれていなかった。
自分は現状を打破する・改善するために何かしただろうか?文句ばかり言って、全然手を動かしてないのではないか?
そう思うようになった。
そして、そう思うようになったのは、当時の彼女とのやりとりがあったからだと思う。おそらく。
そこで自分自身が一つ成長した気がする。
自分が所属する組織やコミュニティの質を決めるのは、所属している人、一人ひとりの意識であるし、そこにぶら下がってるだけで、何も行動せずに文句ばかり言ってるのは、かっこ悪いなと。
そこから、何か文句を言いたいことがあるときでも、事態を好転させるには、自分には何ができるか?を一番に考えるようになった。
辛かった経験や、恥ずかしかった経験があるからこそ、一つずつ強くなれている気がする。
丁寧に、丁寧に。
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