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フードスコーレ・校長の話 No.4 「フードロスクラス」を、ぜひ受けてほしいとおもうポイントを整理しました。

こんにちは。フードスコーレ校長の平井です。

先日のプレスリリースでも書いたことを、こちらにも転載します。

【校長からのメッセージ】
興味のあることには詳しいけれど、それ以外のことはあまり知らない。そうならないために、いまリベラルアーツが注目されています。暮らしでもビジネスでも、SDGs、サスティナビリティ、エコシステム、フードロス、食育など、考えておくべき食にまつわることが多くなってきました。コロナ禍においては、食材の買い占め、給食や飲食店での食材余剰、自炊時間の増加など、さまざまな出来事を私たちは体験しました。日常でも非日常でも、周りの意見やニュースに惑わされることなく、自分で考えて出力するクセを持つことが必要になってきています。

取り上げるテーマはどこまでも広がりそうですが、まずは5つのクラスではじめてみます。クラス長や講師を務める方たちとお話をしていると、みなさん「教える」ことにとても興味を持っていて、手応えを感じています。逆に教える側も気づかされることが出てくるでしょうし、そうした学びの渦に期待しています。そして、こうした学びの場で忘れてはならないのが、「おもしろさ」です。能動的に学んでいくためにも、そこに集まるみなさんで、学ぶのが楽しいと思えるシーンをいくつも作っていきたいと思います。

食についての教養を身につける実践の場として、今年4月にオープンした、フードスコーレ。6月29日現在で、受講エントリーいただけるクラスは「フードロスクラス」のみですが、明日30日には、「SDGs」そして「地域」をテーマにしたクラスがそれぞれ受講生募集をスタートします。

各テーマのクラスについて、どんなことが学べるの?どんな人が講師になるの?どんなふうに授業は進むの?おすすめのクラスは?そんなお悩みに、別に悩んでないかもしれませんが、お答えしましょう!

ということで。すべてのクラスを満遍なく知っている校長であるわたしが、おすすめポイントを紹介していきます。今回は、「フードロスクラス」についてご紹介します。どうぞ気軽にお読みください。質問や感想もお待ちしています。

それでは、はじめていきますー。

校長のおすすめポイント

◯フードロス削減プランを真剣にかんがえる
この講座の最後に、受講者おひとりずつに、フードロス削減のための具体的なプランを発表してもらいます。こういったことを経験できる場、これまでにあまりなかったと思います。インプットだけではなく、アウトプットしてこそ身につく、それこそ学びの場。たとえインパクトが小さいプランでも、実現性が低いプランでも、自分の頭と心で立てた計画は、これからの暮らしやビジネスでかならず役立つはずです。わたしはそこに期待を膨らませたいです。

◯数値やデータの専門家になるんじゃない
フードロスの専門家や研究者から話を聴くことも、勉強になるとは思いますが、このクラスではフードロスに関連するかもしれない分野を、フードロスの視点で見ることで発見できる「!(気づき)」を大事にします。もちろん、フードロスの現状を知るための数値やデータ、原因や対策などの事例も情報としてクラスメートみんなで共有していきます。でもフードロス削減に関する具体的なアクションを計画するときに、必要になってくるのは、これまで自分が手に入れてきた経験や価値観と、別の分野からインプットした知識とが結ばれたときのアイデアだと思うんです

◯生産〜消費までの食の流れを知ることから
いきものCo.の菊池紳さんをゲストにお呼びして、お話をうかがいます。菊池さんのこれまでの経験とネットワークから、生産や流通を中心としたリアルな話が聴けると思います。わたしもそうなんですが、菊池さんの話からは、いつも新しい視点をもらっています。「フードロスに飽きた」は、菊池さんと話しているとよく出てくる言葉です。これはいったいどういうことなんでしょう? フツーに勉強していただけでは得られないフードロスに対する向き合い方に触れてみてください。

◯生産現場のリアルを現場に聴く
長崎対馬で漁師をしている銭本慧さんをゲストにお呼びして、リモートではありますが、現地から水産現場のリアルなお話をお届けしてもらいます。銭本さんは合同会社フラットアワーを起業し、持続可能な新しい漁業スタイルの確立に挑戦中です。日本って海に囲まれた国でありながら、水産業のことについてあまり知らないという方、多いと思います。農の現場でいう規格外野菜とおなじようなものは水産業でも発生している。ビジネスの視点と持続可能性を水産現場でどのように両立しているのか。お話だけではなく、せっかく現地からお届けするので、魚の残渣をコンポストで堆肥化する様子なども見てもらいたいと思います。

◯フードロスをゴミの視点から考えてみる
企業の廃棄物処理コンサルタントを経て、等身大でできる持続可能な社会のためのアクションを発信中の、荒井里沙さんもゲストにお呼びします。そもそもゴミってなに? ゴミはどう扱うべきか?どう処理されているのか? フードロスを、生産から消費までのサプライチェーンを部分的に学ぶことは多いですが、ゴミからの視点で学ぶことは少ないのでは? 廃棄・資源循環まで話を広げて、なぜフードロスがいけないのか?を考えてみたいです。

こんな方におすすめ

・暮らしや仕事に役立つフードロスに関するアクションを考えたい。
・フードロスに関するアクションをプランニングする場に身をおきたい。
・フードロスに興味のあるいろんな立場や世代の人たちと交流したい。

クラスで学べること・できること
・フードロスの基礎と全体像を知ることができます。
・フードロスに関する問題提起をして、探究を行うための場を用意します。
・フードロスに関する思うこと、悩みについてみなさんで話します。
・課題領域に対して経験を持つゲスト講師から話を聞きます。

このクラスの成果物
自由研究・探究資料(形式自由)を提出していただきます。
最終日にプレゼンテーションをしてもらいます。
プレゼンの様子はウェブ上に記事として公開予定です。

どうですか?「フードロスクラス」で学べること、イメージできましたでしょうか? クラスの日程など概要については、こちらをご覧ください!

※ 6月29日の時点で定員10名に対して、残り席数2名となっています。気になる方はお早めにチェックください!

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