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地方都市と医療DXの可能性について

平井貴大です。
山口大学医学部医学科3年生で、株式会社Lognite代表取締役並びに株式会社UBE COL代表取締役を務めています。

医療や地域経済・振興、若者や学生などをテーマに情報発信するのを目的にnoteでの投稿を続けています。

ここでの投稿活動をきっかけに、思いを共有できる皆様と事業や活動をともにできるようになりましたら幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

MIZENクリニック豊洲 田澤雄基先生

東京都江東区豊洲にある「MIZENクリニック豊洲」を訪問させていただき、慶應義塾大学医学部 医科学研究連携推進センターで特任講師も務める田澤雄基先生に医療DXなどについて幅広くお話しを聞きました。お忙しい中、有難うございました。先生から頂いたお話しをシリーズとしてご紹介します。

田澤雄基先生
「最後の1日まで健康に文化的に生きることが当たり前の未来を創る」を人生のミッションに、医師・起業家・研究者として活動しています。主に予防医療とヘルスケア新規事業創出やデジタルヘルス研究が活動分野です。医師としては、精神科・内科・産業保健の領域で活動しています。起業家としては、学生時代に起業した会社を売却し、現在は医療法人で2つのクリニックを経営し、他に2つの会社のFounderをしています。研究者としては、機械学習やウェアラブルなどのテクノロジーを用いて、うつ病などの精神疾患の定量評価技術の開発を進めています。また、大学では大企業との共同研究支援や、大学発スタートアップ創出を進めています。

田澤先生LinkedInより

地方都市と医療DXの可能性について

「最後の1日まで健康に文化的に生きることが当たり前の未来を創る」を人生のミッションに、医師・起業家・研究者として活動する田澤先生。主な活動分野が、予防医療とヘルスケア新規事業創出やデジタルヘルス研究という先生に、地方都市における医療DX導入の可能性についてお聞きしました。

先生が地方の強みとして指摘されるのは、東京など都市部と比較して人口規模が小さい地方都市では、DX導入にあたり、制限が少ない可能性があるということです。

先月(6月)末時点で人口約16万人の山口県宇部市。一方、先生のクリニックがある江東区は先月時点で約53万人と、宇部市の人口規模はその約3分の1です。人材などあらゆるリソースが豊富に存在する都市部に対して、地方の利点とはなにか。
先生にお話しいただいたのは、多数の関係団体や企業が存在する都市部では、医療提供体制の安全性を確保するために、行政機関などは厳しい制限を設けざるを得ない現状があるということでした。

これに対して、地域は関係団体などの規模は一定にとどまっていて、行政機関が牽引するなどにより、全体としてまとまって改革に取り組むことができる可能性があるということです。ただ留意点として、リーダーシップを発揮する存在には、明確な目標に向かって具体的な取り組みを進める姿勢が求められると指摘されていました。

また宇部市には県内唯一の空港・山口宇部空港が存在することをお伝えしたところ、医師不足や偏在などの課題に対して、人流活性化を通じて、解決につなげられる可能性があることもお示しいただきました。山口宇部空港・羽田空港間の飛行時間は約1時間40分。都市部で取り組まれている医療DXなどの事例に詳しい医師や関係団体を招待しノウハウを蓄積すれば、まとまって課題解決に乗り出せる地方で、取り組むべきことはたくさんあると話していただきました。

人材交流の活性化や新制度、先端技術に関連するノウハウの蓄積に加えて、地域の行政機関や医療機関、関係団体との連携創出・深化の必要性を感じました。

次回も、田澤先生からお聞きした話をシリーズとして投稿します。あすもどうぞ宜しくお願いします。


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