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【初投稿】人生の岐路に立つ

令和3年8月2日 朝から蝉が必死にないているのを横目に出勤したら、5分で下着びしょびしょで萎えなえになる、そんな暑い日。23年間何も苦労せず生きてきた私の人生が、この日にがらりと変わる。

今日は私にとって運命の日。教員採用試験の1次試験の結果がわかる日。結果は午前10時にわかる。でも業務に集中したいし、家に帰ってから結果を見ようと決めていた。


そんな中、今日は登校日。

夏「休み」なのに「登校」するのはおかしくないですか。何の意味があるんですか?って先生に文句言ってたな。迷惑だっただろうな。とか中学時代を回顧していたところで生徒が登校してきた。

今日のメインイベントは、全校集会と平和学習。

全校集会は体育館の予定だったが、各教室で全校放送を聞くことになった。生徒とともにガッツポーズ。

平和学習も各教室で担任による授業。これは意外と教えるの難しい。退屈させないのはもちろん、中立の立場で教えないといけないので言葉選びにひと苦労。

午前中で終わり、生徒を下校させる。ほっと一息したところで、職員室にいいた校長から急に一言。


「ひらぶー先生、1次合格したよ」


色んな感情が風船のようにぷかぷか浮かぶひらぶーの脳内。1つずつ針で割っていこう。

まずは、怒り。というより「イラっとした」が近い。「結果見た?」「いいえ」のキャッチボールを入れようよ。頑張ってこちらの落ち度を考えるとするならば、校長にあらかじめ「結果は家に帰ってから見ます」とか言えばよかったくらいか。

次に、焦り。合格したんだ、2次試験があるじゃないか。初めて受けるから緊張するなぁ。対策しなきゃ。まぁ私だって人間だ。焦りくらい感じる。

そして、驚き。ノー勉で受かったんだもの。あの、こういう時って周りの人って「いや密かに勉強してたんでしょ」って言うでしょ。おそろしく勉強してない。家に帰って風呂と夕飯を済ませたら、switchでFIFA2020をしてYouTubeみて録画したドラマを観ての繰り返し。勉強机は荷物置きだった。

これに関しては、ちゃんと理由がある。試験問題がめっちゃ簡単になってたことだ。これまでは重箱の隅をつつくような問題しか出ていなくって必死に勉強しても落ちたのに、今年は対策問題集に必ず載っているような問題がごろごろ。

最後に、高揚。なぜか「これは面白いことになってきましたね。」と自分を客観視してしまう。人生の岐路に初めて立ったからだろう。


風船を割りおわった頃には、他の先生も職員室に帰ってきて祝福の嵐。あまり褒められることに慣れていないのでどうして良いか分からないが、とりあえずお礼参りをした。


まぁ、2段階あるうちの1つ目を突破したってことだ。初代ポケモンのクチバジム的な。もう1個試験がある。2次試験だ。

もともと合格する気はなかったんだ。辞退しようかなと思ったけど、ここで思いとどまる。


「1次試験に落ちた人に失礼だよな」


さっそく、先輩教員によって半ば強引に個人面接の練習が始まった。私は先輩が後輩にグイグイ来るタイプが嫌いなので、正直めんどい。私も後輩に同じこと思われているかもしれない。それはさておき、この先輩教員が気にかけているのは伝わる。


とにかく悩んでいてもしょうがないので、ここで宣言しておく。

せっかく受かったんだ。一生懸命勉強して2次試験にのぞむ。後悔したくないし、人生の岐路を楽しみたい。


合格したら、運命を受け入れ教員になる。不合格だったら転職する。


これでいく。この夏休み、遊びにも行けないんだ。やることないし、ちょうどいいだろう。人生の岐路に立つスリルを経験して、大人の階段をのぼろう。



どうやら、うっすい内容を長々と文章にするのが、私は得意なようだ。通知表の所見は、4人分を11分で終わらせた。早いか遅いかは知らんけど、所見を大変そうに書く先生がいる中、私は書きたいことがドンドン思いつくようだ。少なくとも、他県で勤務している級友が書く所見にアドバイスするくらいは得意だ。

私は物思いにふけることがよくあるので、これからは文章として書き残していきたいと思う。誰に刺さるのかわからないけど、日本だけで1億何千万いるんだから1人くらい刺さってもいいだろう。

今回は日記のように書いてみたが、どうでもいいことに対して私見をだらだら話すみたいな感じもアリだな。


ここまで読んでくれてありがとうございます。けっこう楽しかったです。表現の自由ってこういう事なんすかね。表現といえば、絵描くの上手い人は尊敬してます。天才だと思います。ほなまた。



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