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境界はどんなところ?

こんにちは。今回もご覧いただきありがとうございます。

8月の個展に出品する作品の紹介です。

タイトル、作品の情景、作者の作品に対する想いの順で紹介しています。

作品の価格と作品の大きさなどの情報は最後に記載しています。

ふゆを告げる花の焔
(岐 _a_ いつも一緒に)

 還る場所(楽園、ユートピア、天国)に咲く一輪の少女。

 どこだっただろう、彼女を見たことがある。それは今の私の時だっか、それとも別の私だった時かもしれない。

 幼くして亡くなってしまった彼女は今もこれからも生き続ける。みんな、そう。

泳ぐシニフィアン

 色々な世界が混じり合うこの境界という場所では、かつての自分と今の自分そして未来の自分が混じり合い、私がそこで出会う人々もかつて会い、今一緒に居て、未来に出会う記憶が同時に存在する。
 
 境界は何かが分かたれる場所であると同時に、全て混じり合う場所でもある。距離も時間もない。大きさも重さもない。空と海は混じり合う。魚は中身のない記号と化し、私たちの言葉はシニフィエを忘れただただそのシニフィアンだけが彷徨う。

描く理由

 この記事を書いていて久しぶりに記号論の用語を使いました(シニフィエ、シニフィアン)。学生の頃は芸術─絵画の存在理由ってなんだろう??と悩み色々な本を読みました。でもそれが何なのかは分からずじまいです。分からないのに芸術というものは人の生活に存在しています。

 最近思うのは芸術を始め文化、その他習慣などは理由があってそこにあるのではなく、そこに長い間あり、そして今もある事自体が十分な存在理由なのではないかと思うのです。

 私自身も同じです。
 「何故自分は絵を描いているのだろう?? 何のために描いているのだろう??」と以前は悩んでいました。
 今はなんだかんだ描き続けてきた事自体が描いている理由になっています。まだまだ納得のいく作品には程遠いですが、それでも今自分にできる最高の作品を作っています。

 話が作品のことではなくなってしまいましたが、今絵を描き始めた方々も理由はなくともその持った筆は置かずに描き続けてもらいたいなと思った次第です。

【作品情報】

タイトル:ふゆを告げる花の焔 (岐 _a_ いつも一緒に)
サイズ:P6 号(410*273mm)
技法:パネルに油彩
価格:150,000 円 ( 税別 )

作品の購入に関しては私、もしくはGallery MUMONへお問い合わせ下さい。 

GALLERY MUMON
〒104-0061
東京都中央区銀座 4-13-3
TEL:03-6226-2555
web:https://mumon.artcafe.co.jp

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