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媒介少女
こんにちは。今回もご覧いただきありがとうございます。
8月の個展に出品する作品の紹介です。
タイトル、作品の情景、作者の作品に対する想いの順で紹介しています。
作品の価格と作品の大きさなどの情報は最後に記載しています。
生命の泉のいとなみ
(湛 _a_ 浮遊少女)
![](https://assets.st-note.com/img/1660421851983-WOk4VeiiZY.jpg)
奥深い森に湛えた泉。ここもまた魚が空を飛ぶ空間。
もしかしたらここは水中なのかもしれない。 いかようにも姿を変えるこの混沌とした場所で彼岸と此岸が結びつく。
この澄んだ空気あるいは澄んだ水に包まれ舞う少女もまた澄んだ心と体を持ち仲介者の役割を果たす。
![](https://assets.st-note.com/img/1660421970727-Fzi0FmrCX4.jpg?width=1200)
空から舞い降りてきて、いままさに地上に降り立とうとする少女を描きました。
この少女の状況 ─中空に浮き、空にも地上にも属していない─ は彼岸と此岸の媒介者を表しています。なので、この空間も魚が宙を舞うように非現実の空間です。
また少女の足元の泉の透き通った水は様々なものの中に流れる生命の営みを示しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1660421980461-5CFcDjJA2Y.jpg?width=1200)
背景にはよくよく見ると鮭が泳いでいます。その中には婚姻色といって生き物の繁殖期に現れる体表の変色です。画面左端にいる鮭の体が赤いのが婚姻色です。つまり、繁殖期を迎えた鮭たちが登場するこの作品は子孫繁栄や豊作の願いを込めました。
ですので、ここでの少女は生命の営みの媒介者としても存在しています。
今回の展示の作品の中にはあまり目立たないながらも動物や植物が登場します。彼らもまた同じように生命の繋がりを示すとともに、少女はあの世とこの世との媒介を示すだけにとどまらず、雌雄の媒介の象徴でもあります。
【作品情報】
タイトル:生命の泉のいとなみ (湛 _a_ 浮遊少女)
サイズ:500*250mm
技法:パネルに油彩
価格:200,000 円 ( 税別 )
作品の購入に関しては私、もしくはGallery MUMONへお問い合わせ下さい。
GALLERY MUMON
〒104-0061
東京都中央区銀座 4-13-3
TEL:03-6226-2555
web:https://mumon.artcafe.co.jp
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