牛にひかれて善光寺参り
こんにちは。本日も記事を御覧いただきありがとうございます。
2022年12月16日から始まる個展に出品する作品のご紹介です。
タイトル、作品の情景、作者の作品に対する想いの順で紹介しています。作品の価格と作品の大きさなどの情報は最後に記載しています。
目覚めの楽園へ行進する者たち (湛 _a_ 楽園=還る場所)
眷属の動植物に見守られながら楽園へと向かう少女。
目指した場所は還るべき場所。 辿り着く場所はかつて生まれた場所。
彼方に見えた楽園の景色に懐かしさを覚えたのは、かつて少女がいた場所だったから。
楽園を通して伝えたいもの
多くの眷属を引き連れて楽園を目指す少女です。
私の思い描く楽園とは“還る場所”です。その地に立つとどう使用もなく懐かしくなる場所があります。その原因は私がかつてその地の一部だったからだと思うのです。今の自分という個としてではなく、自分を構成する要素がかつてその地の構成要素であったという意味です。人の体は日々新陳代謝により更新されます。ですから、自分を構成する要素が他の存在の一部であったということはごく自然なことです。
ですから、楽園を探すということは昔の自分の居場所を探しているようなものになります。
そして本作において重要なのは楽園そのものではなく、楽園という還る場所を通して、あらゆる存在(生物、無生物など問わず)がそれぞれの個の垣根を飛び越えて循環しているということです。それ故私たちは私たち自身以外の対象にも愛着を持つことができるのではないでしょうか。
動物たち
本作ではこれまで以上に多様な動物が登場します。
金魚はいつものように飛んでおり彼らはここがあちらとこちら、様々な世界が混じり合った混沌とした世界と表すと同時生命の流れを象徴しています。
そして他の動物達は神話や仏教に登場する動物です。キツネといえばお稲荷様、仏教のお話に登場する象、そして牛は牛に引かれて善光寺参りの逸話。どのお話も実に縁起の良いお話です。
あまり縁起ばかり担いで作品のコンセプトが薄らいでしまうのも困りものですが、何気なく登場する彼を見てホッと心を休めていただければ幸いです。
こちらはおまけですが、過去に描いた少女と動物たちが行進している作品です。
最後まで読んでくださりありがとうございました。是非16日から始まる個展に足を運んで頂き過去作とも見比べながら実物を見た頂きたいです。
それでは引き続き作品紹介をしていきますので、次の作品も宜しくお願い致します。
【作品情報】
タイトル:目覚めの楽園へ行進する者たち (湛 _a_ 楽園=還る場所)
サイズ:P10 号(530*410mm)
技法:パネルに油彩
価格:275,000 円(250,000 円 + 税)
購入など作品に関するお問い合わせは下記画廊までお願い致します。
ギャラリーフェイストゥフェイス
◆電話
03-6875-9377
◆お問い合わせフォーム
https://www.facetoface2000.com/about-us/
◆ギャラリーサイト
https://www.facetoface2000.com/
個展『少女の夢の中で』
■2022.12.16(金)-25(日)
■12 : 00~20:00 (12月20日・21日休廊、最終日は19時終了)
■ ギャラリー・フェイス トゥ フェイス 〒167-0054 東京都杉並区松庵3-35-19 #102
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