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生命の大樹

こんにちは。本日も記事を御覧いただきありがとうございます。
本日から2022年12月16日から始まる個展に出品する作品のご紹介です。

 タイトル、作品の情景、作者の作品に対する想いの順で紹介しています。作品の価格と作品の大きさなどの情報は最後に記載しています。

胎動する生命力を司る少女 (後戸 _a_ ふゆ花)

 まるで夏の雲のようにむくむくと咲く満開の花。

 その花の流れに沿って泳ぐように魚たちが舞う。

 ここは蚕の繭で幼虫が成虫となるように新たな誕生(再誕)を司る空間。

生命の大樹を構成するもの

 
 本作は以前紹介した作品と世界観を同じくするものです。

 リンク先の作品と同様に後戸にそびえる生命の大樹を描きました。実は本作を先に制作していて、グループ展用に小さく切り取ったものが以前の作品です。
 そして、ひとつの世界を切り取るように描いた2点ですが、もっと大きいサイズでこの生命の大樹を描けるのではないかと考えています。まだ、どのような作品にするか具体的には決めていませんが、この作品世界の様子を徐々に明らかして参りますので、お楽しみに。

 さて、本作についてですが、シャクナゲと牡丹と桜の花を描きました。特に前2者は大輪の花をつけ生命力の力強さが伝わってきます。それと同時にたっぷりと水気を含んだ花は瑞々しく非常に優美な形を誇っています。
 それに対して幹はといえば、シワという長い年月が刻まれています。こちらは本作では“幹”と呼んでいますが、もともとは樹木の根っこを描いたものです。地面の下で巨大な樹木を支える根っこの力強さにも見惚れるものがあります。
 このように見た目上は相反するような印象を与えますが、植物の生命力を表しているという面ではともに魅力的なモチーフなのです。

こっそりとイモリがいます

 植物から目を転じて回りを見てみると鮒などの水生生物がいます。私の作品ではよく魚が飛び回っていますが、本作も例にもれずこの世界と別の世界が混じり合った世界を表しています。しかし、魚だけではなくイモリもいます。両生類のイモリが地上と水上を自由に行き来する有様を少女に重ね、少女が別々の世界を媒介する存在であることを暗に示唆しています。

 最後まで読んでくださりありがとうございました。是非16日から始まる個展に足を運んで頂き実物を見た頂きたいです。特に本作は展示作品の中では一番大きな作品ですので、より私の描く世界観を感じていただけるかと思います。
 それでは引き続き作品紹介をしていきますので、次の作品も宜しくお願い致します。

【作品情報】

タイトル:胎動する生命力を司る少女 (後戸 _a_ ふゆ花)
サイズ:15 号変形(652*333mm)
技法:パネルに油彩
価格:330,000 円(300,000 円 + 税)

購入など作品に関するお問い合わせは下記画廊までお願い致します。

ギャラリーフェイストゥフェイス
◆電話
03-6875-9377
◆お問い合わせフォーム
https://www.facetoface2000.com/about-us/

◆ギャラリーサイト
https://www.facetoface2000.com/

個展『少女の夢の中で』
■2022.12.16(金)-25(日)
■12 : 00~20:00 (12月20日・21日休廊、最終日は19時終了)
■ ギャラリー・フェイス トゥ フェイス 〒167-0054 東京都杉並区松庵3-35-19 #102

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