【じーじは見た!】後編:「運動部活動の地域移行に関する検討会議提言」を見てみた⁉
心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです!
さて、じーじは、令和5年から中学校の部活が休日については学校から地域へ移行されようとしていることに注目してこんな投稿をしていました。
この検討会議全8回を経て提言書がまとめられました。
今回は、提言書から内容をピックアップした後編です。
前編から読んでいただくと話が繋がります。
✅第2章:地域における新たなスポーツ環境の在り方とその構築方法等
「地域におけるスポーツ機会を提供している組織・団体は多様であるため、地域における新たなスポーツ環境の構築に当たっては、当該地域の実情に応じた対応が求められる」として実施主体は多様な組織を想定しています。
総合型地域スポーツクラブやスポーツ少年団、クラブチーム、プ ロスポーツチーム、民間事業者、フィットネスジム、大学などによる運動部活の休日対応を提言しています。
更に次のようなことが記述されています。
川渕チェアマンは偉かったなあと思います。
Jリーグをあのようにプロ野球を凌ぐ組織に発展させ、指導者育成を含めた100年構想の下で着実に指導人材の育成も進めてこられたからです。
同じことを中学校の運動部活でもやれればいいのです。
官僚さんは「総合型地域スポーツクラブ」に移行したいと思っているのですが、有識者会合では、保護者会や同窓会など地域の実情に合わせてアレンジしていけばいいとの提言に落ち着いています。
総合型地域スポーツクラブに部活を集約していくメリットとしてじーじが感じている点は、若者に人気のあるスケートボードやストリートダンス等中学校の部活では難しかったアーバンスポーツ種目の指導を受けることが可能になるという点です。
また、 障害の有無や年齢等にかかわらず地域の大人や高齢者と一緒に活動することができるユニバーサルスポーツという面は、同年代の生徒だけでなく地域の大人や高齢者と一緒にスポーツ活動を行う意義があり、これまで学校の運動部活動では経験できなかった多様な年齢層とのコミュニケーション経験になることも官僚さんは期待しているとじーじは理解しました。
✅第4章:地域におけるスポーツ指導者の質の保障・量の確保方策
これまで中学校の運動部活の指導者は、基本的に学校の先生が中心でした。学生時代の運動経験等はあったとしても指導者としての正式な教育を受けた訳でもない先生方のボランタリーなご尽力、自己啓発に依存して指導の勉強を独学してもらった無手勝流指導が中心だったと思います。
JSPO(日本スポーツ協会)では指導者育成に取り組んでいます。
現在は公認スポーツ指導者資格として5つの領域にわたる 18 種の資格を設 け、多様なスポーツ活動を推進することのできるスポーツ指導者を認定しています。
日本スポーツ少年団では、スポーツ少年団に指導者として登録する際、上記 JSPO の公認スポーツ指導者資格の保有を義務付けているそうです。
JSPOは2018年に新たな協会として生まれ変わったようです。
前身は1911年に初代会長の嘉納治五郎先生を中心に、国民体育の振興とオリンピック競技大会参加に向けた体制整備のために設立された大日本体育協会だそうですから、100年以上の歴史がある組織が、中学校の部活改革に挑戦しているとも言えそうです。
✅会費や地域移行の達成時期について
これまで基本的に学校の先生による無償の奉仕(会費徴収のない学校部活)が基本でしたから地域のスポーツ団体による有償の活動(サービス)に変化していく時の問題は「会費」です。
気になりますよね、いくら位掛かるのか?
当然保護者に大きな負担になったのでは、運動部活を選べないご家庭が出てきてしまいます。
今回の提言では、指導者には適切な対価が支払われることが重要であると記す一方で、経済的に困窮する家庭の生徒のスポーツ活動を支援することも大切だとして、どうしたものかとあれこれ検討はしているのですが、解決策の明言は避けています。
PTA会費から部活費に充てることはできないかだとか、各地方公共団体でそれぞれ補助を考えたらいいのではないかとか、地元企業からの 寄附等による基金の創設などを考えてもらったらどうかだとか解決策案の例示にとどまり結局、地方に「やっとけー」と丸投げになりそうです。
こうなると首長さんの企画力・行動力によって差がでてきそうですね。
令和5年から部活の地域移行が始まり、完了目標としては令和7年が示されています。
10年後、20年後の未来を想定して、昔から総合型地域スポーツクラブを充実させてきた地方自治体もあれば、前例をひたすら踏襲して学校の先生に「頑張れ、頑張れ」と頑張らせてきた自治体もあるでしょう。
大体、前例踏襲の改革反対派自治体のデジタル化は遅れているものです。
更に教育委員会という年功序列と前例が最優先される組織では「改革に後ろ向き」と相場が決まっていますから、BP(ベストプラクティス)の横展開をしようにも教育委員会自体が障壁になっているかもしれません。
とにかく若い人に任せることです。
昭和人は、昔の成功体験やご自分の主張は一旦ひっこめて若い人に任せてみましょうよ😊
若い人はすごくマネタイズが上手です。経済的に両立するアイディアを出してくれますよ。
運動部活指導は無理ですが「環境」を考える文系の部活指導ならじーじもいくらでもボランティアでお手伝いします。心はZ世代なので昭和を押し付けしたりしませんよ。
皆さんはどこまで部活改革をご存知でしたか?
頑張れZ世代!
☆☆☆
(感謝)
▼きしゃこく先生のしゃかせん「毎日お昼」でじーじの記事を紹介いただきました。きしゃこく先生、ありがとうございます。紹介いただいた記事は本編の前編の記事でした。
▼きしゃこく先生のしゃかせん「Real World Teacher」で記事を紹介していただきました。重ねてお礼申し上げます。先生方が苦労されている部活動の改革が誰のためにも上手くいくことを望んでいます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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