【じーじのもろもろ】シェルのシナリオプランニングが凄い⁉️
心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️
上場企業にお勤めの方なら「最近TCFDとか言ってシナリオ分析がどうのこうのと社長が言っているけど何だよそれ?」だとか「サステナビリティ2030年目標だとか、2050年目標だとか言い出しているけど、そんな先のことが分かる訳ないだろ?」と感じておられるのではないでしょうか?
一方で、VUCAの時代だからこそ、TCFDのようなシナリオ分析が重要なのだと投資家は要求してきます。
※VUCAとは
Volatility(ボラティリティ:変動性)
Uncertainty(アンサートゥンティ:不確実性)
Complexity(コムプレクシティ:複雑性)
Ambiguity(アムビギュイティ:曖昧性)
の頭文字をとって「変化の激しい時代」を表わしています。
※TCFDとは
Task force on Climate-related Financial Disclosuresの略で、気候関連財務情報開示タスクフォースと呼ばれます。企業の年次財務報告において、財務に影響のある気候関連情報をTCFD開示標準に合わせて公表するように推奨しています。企業が気候変動のリスク・機会を認識し経営戦略に織り込むことを機関投資家や金融機関が重視し始めたからです。
そんなTCFDのシナリオ分析の手本が50年前にシェルが行った1973年のシナリオプランニングにあったと言われています。
オイルショック後の未来を一つのシナリオに決めつけることなく、いくつかのシナリオを想定して未来の変化をシナリオストーリーで想定して経営戦略を立て、経営資源の配分を決断する検討材料にしたのがシェルのシナリオプランニングでした。
昭和シェル石油株式会社 チーフエコノミストで東京大学公共政策大学院 客員教授(2016年9月当時の肩書)の角和昌浩さんは、アナリシスの「シナリオプランニングの理論」の中でこのような図でシェルのシナリオプランニングを解説してくれています。
現在の見えている事象から読み解くのが難しい未来の世界をひとつに決めつけるのではなく、いくつかのシナリオをストーリーで語ってみるということをシェルは50年前からやっているのです。凄いですよね。
1973年以来 シナリオプランニングを企業戦略検討ツールとして活用してきたシェルは、専属のシナリオチームがシナリオ作品を作って経営幹部のアタマを刺激し続けてきたそうです。
そのシェルがシナリオプランニング40周年を祝った席で当時のシナリオ部門長ジ ェ レ ミ ー・ ベ ン サ ム(Jeremy Bentham)さんが語った内容の格好良さを少し紹介しておきます。
プライドをもった「はぐれ者」が投げ掛ける「What if」の対話、政治家は官僚から、企業経営者はシナリオプランナーから「聞きたくない未来の予測シナリオ」をどこまで真剣に聞いてきたか、その姿勢の差が日本の30年無成長の原因の一つではないかと思ってしまいます。
日本のシナリオプランナー(官僚さん)は、プライドをもって「はぐれ者」たれ。 by じーじ。
☆☆☆
(感謝)
▼きしゃこく先生のしゃかせん「毎昼12時」でじーじの記事を紹介いただきました。きしゃこく先生、ありがとうございます。岸田首相は英語でスピーチした方が、笑いもとれるし、表情も生き生きしているし、絶対に日本語のスピーチよりいいですよ。
後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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