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【じーじは見た!】後編:取締役のスキルマトリックスを見てみた⁉

心はZ世ソフトキャリア4社(NTTドコモのNTTグループ、auのKDDI、SoftBankのソフトバンクグループ、楽天)のスキルマトリックスを見てみましょう。

4️⃣NTTグループの取締役スキルマトリックス

NTTグループは統合レポート(統合報告書)のタイトルではなく、アニュアルレポートの中でスキルマトリックスを開示しています。

NTTグループのアニュアルレポートのP69よる抜粋

項目は6項目です。
①経営管理
②マーケティング・グローバルビジネス
③IT・DX・研究開発
④法務・リスクマネジメント・公共政策
⑤HR(人材戦略)
⑥財務・ファイナンス

ちょっとコメントはしづらいですね。

5️⃣KDDIの取締役スキルマトリックス

KDDIも6項目ですね。( )書きでNTTの6項目を書いてみますね。

KDDIのサステナビリティ統合レポート2022のP91からの抜粋

( )内はNTTのスキル項目
①企業経営(①経営管理)
②営業・マーケティング(②マーケティング・グローバルビジネス)
③グローバル(③IT・DX・研究開発)
④デジタル・テクノロジー(④法務・リスクマネジメント・公共政策)
⑤財務・会計(⑤HR)
⑥法務・リスクマネジメント(⑥財務・ファイナンス)

取締役のスキルとして「グローバル」を独立させているのは、重要じゃないかなとじーじは思うのですが、NTTとの違いとして面白いですね。

6️⃣ソフトバンクの取締役スキルマトリックス

孫さんのソフトバンクグループは前編で紹介したソニーグループに近いですね。「多様性」を項目に加えて日本の男性(昭和人)以外の女性と外国人取締役を見える化していますね。

ソフトバンクグループのサステナビリティレポートのP16より抜粋

①企業経営
②金融/M&A
③財務/会計
④法務/ガバナンス
⑤テクノロジー
⑥学識経験
⑦多様性(性別・国籍)

前編の最初にサンプルとして紹介した日本電産の永守さんもそうですが、カリスマ創業者が成功したビジネスをどういった経営者に次を託していくのかは、創業成功者の課題です。企業の将来を占う重要な要素ですね。

ソフトバンクの取締役としての40年9か月は、トップとして修羅場を何度も切り抜けながらソフトバンクグループを今日まで率いてきた歴史であり、素晴らしい経験と実績であり「あっぱれ」の一言です。

しかし、ソフトバンクグループに投資する投資家もソフトバンクグループを目指す大学生も次なる経営者、孫さんの後継者が気になっているハズです。

Appleがジョブズが亡くなった後でも見事な経営のかじ取りができたのもスキルマトリックスでいうところの企業経営の経験値やテクノロジーに対する見識をもったティム・クックがいた訳ですし、マイクロソフトにしてもビルゲーツがいなくなって更に発展しています。

孫さんがいくら不死身でも2050年時点ではソフトバンクのかじ取りはできないでしょう。そうなると次なる人材がいるかどうか?

宮内謙さんがいると言っても1949年生まれのど昭和人ですから、孫さんの後任という訳にはいきません。そんなところもスキルマトリックスを見る重要な要素の一つかもしれませんね。

7️⃣楽天グループの取締役スキルマトリックス

楽天グループのスキルマトリックスは見つかりませんでした。
前編で見た三菱商事も前年までは開示していませんでしたから、おそらく2022年12月期のコーポレートレポートから開示してくるんじゃないかなと思います。開示が法的に義務付けられるまでは、各社の判断ですからね。

楽天グループコーポレート2021年12月期より抜粋

楽天グループの取締役は社内取締役4名に対して社外取締役が5名という構成です。ガバナンス的には、三木谷さんが独善的にやりたくても独立社外取締役が反対すれば取締役会で多数を取れない構造にはなっています。

孫さんのソフトバンクグループ以上に楽天は三木谷さんの存在が非常に大きいですね。

Tシャツ姿のホリエモンにはそっぽ向いたプロ野球の球団オーナーたちもスーツにネクタイ姿の三木谷さんは別でした。前例に則った作法ができる若者の方が球団オーナーたちは好きだったのです。

それは2004年のことでした。1965年生まれの三木谷さん39歳の時のことでした。30代でプロ野球球団オーナーですよ。

楽天経済圏という日本のプラットフォームを作ってきた三木谷さんもあと3年で還暦です。もう若くはありません。

孫さんといい、三木谷さんといい、前例にないことを開拓してきた先見性や実行力に政治力も備わったカリスマ経営者の後をティム・クックのような経営者が継ぐことが理想ですが、それは可能なのか?

株式を上場しているようなパブリックカンパニーであれば、社長の後任候補をスキルマトリックスと取締役の経験(略歴)という情報を通じて私たちでも簡単に確認できる時代がやってきました。

情報開示が進んでいけばいくほど、企業が若者を選ぶ時代から若者が企業を選ぶ時代へ変わっていくことでしょう。

最近は、今が良ければそれでいいという近視眼的経営からもっと未来を志向した経営の重要性が問われているように感じます。

頑張れZ世代!


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