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ちょっとブレーク:パラサイトシングルは今?

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️
さて、【森林のお話】なる環境関連の小難しい話を続けているので、ちょっとブレークして今日は「パラサイトシングル」という昔懐かしいバズワードについて書いてみます。

先日、訪問介護報酬の引き下げが、国会でろくな議論もされずに粛々と実行されようとしていることを紹介しました。

上野千鶴子さんは「2000年に介護保険制度が成立したのは奇跡だった。」と振り返っておられます。

この頃(2000年)は、まだ社会連帯があり、お互い様の精神で「互助・共助」がコミュニティーの中に残っていました。

介護保険制度ができた奇跡の2000年の頃のバズワードに「パラサイトシングル」や「カンガルーペアレンツ」という言葉があったのを覚えておられますか?

1997年に山田昌弘(当時東京学芸大学助教授)さんによって提唱された造語で、山田さんが1999年に筑摩書房から『パラサイト・シングルの時代』を出版して広く知られるようになりました。

実際、提唱者の山田自身ものちに、「90年代後半のパラサイト・シングルの女性は特に華やかでした。正社員として働きながら収入のほとんどは自分のために使う。結婚願望があれば玉の輿を目指し、趣味を極め、旅行や消費に走るなど選択肢も多様で、それぞれ夢を追いかけていた」と、当時のパラサイト・シングルを「独身貴族」的な羨望のニュアンスで振り返っている。

Wikipediaより引用

パラサイトシングルは、親同居未婚社会人のことですが、当時の社会情勢(男性中心の会社組織の中で「24時間働けますか?ビジネスマン、ビジネスマン」の社会)を反映して、男性とは対照的な女性の独身貴族ぶりを揶揄した言葉でした。

女性正社員といっても男性の補助的業務中心で、女性にとっての最高のゴールは玉の輿という時代でもあり、松嶋菜々子の代表作「やまとなでしこ」やショムニ(第2シリーズ)、ナースのお仕事3が2000年の放送でした。

そんなパラサイトシングルを許し、大事に大事にカンガルーがお腹の袋に子供を入れて育てるように、社会人となった子供を同居させて経済援助する親をカンガルーペアレンツと言って独身貴族同様に親も揶揄されていました。

戦後、口減らしも兼ねた集団就職で都市部に出てきた男女が結婚し、苦労して都市部に家庭を築いていきました。そんな両親から大事に育てられ、人口の集中する都市部の核家族化が進み、出生率もぐっと下がる少子化が加速していきました。

核家族化・少子化の社会とは、家に嫁を迎え入れることができないということでもありました。

パラサイトシングルの一人娘に老後の面倒を見てもらうことを期待していたカンガルーペアレンツでしたが、パラサイトシングルたちは親が介護に直面しそうになると独立していきました。

それまでの蓄えでワンルームマンションを手に入れて親の介護から逃げてゆくパラサイトシングル、そんな未来の社会が予見された時にこの介護保険制度はできました。

まさに奇跡でした。

上野千鶴子さんがコメントされていたようにそれまで”嫁”やパラサイトシングルが担っていた介護を脱家族化し、社会化できたのですから、介護保険制度はまさに日本の奇跡だったのです。

この頃の国会の立法措置にはみるべきものがありました。

しかし、それから四半世紀、今の国会議員のレベルが落ちたのか、国民のレベルが落ちたのか? ろくな立法措置や国会議論がありません。

いい加減に国全体の全体最適を目指した法整備が動き出してほしいものです。

最後に小池議員が介護報酬引き下げを懸念して国会質問しているところにURLを合わせた動画を貼り付けました。是非ご覧ください。

☆☆☆
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