見出し画像

【じーじのボヤキ】 孫に残したい日本の良さ!

小学校3年生になる孫が遊びに来てくれる時に持参してくる学校の宿題。教科書にドリル、昔とあんまり変わっていないよな。

コロナ禍でもリモート宿題はないんだと思いながら眺めていると、書き取り帳に向かって孫のボヤキ。

(孫)「こんなに書かなくちゃいけないんだよ。こんなにやってたら遊べない。」
(じーじ)「文句言っている内に手を動かした方が早く終わるよ。」
(孫)「だってこんなにあるんだよ。」。。。

(じーじ)「さあ、じーじは、映画見て勉強しよう!」
(孫)「あー、じーじだけずるい。」・・・孫とそんなやりとりをしながら、じーじは気なっていた韓国映画「Default 国家が破綻する日」を見ることにしました。

Z世代は知らない韓国の国家破産

1997年のアジア通貨危機、若い人の中には、四半世紀も前の出来事になってしまった韓国で起こった事実を知らない若い人が多いんだなと、映画のレビューを見て知りました。

日本のバブル経済から遅れること10年、1997年の韓国では、経済の急成長と好景気はいつまでも続くものだと多くの国民が信じて疑いませんでした。

そんな状況設定の中、この映画では、3人の対照的な主人公がそれぞれの物語を展開していきます。

一人目は、韓国銀行の通貨政策チーム長ハン・シヒョン。彼女は、通貨危機を予測し、政府の非公開の対策チームに招集されます。しかし、国家破産まで残された時間はわずか7日間。

彼女の敵役として登場する官僚は、アメリカの手先のように悪役に描かれてはいるものの、「こうでもしない限り韓国社会は変われない。」と、彼は、彼なりの信念で、前例踏襲で既得権益社会の韓国を外圧で1度ぶっ壊すことをIMFと米国の力を借りてでもやりきるという意志を感じさせます。

二人目は、独自に危機の兆候をキャッチし、これを好機と見た金融コンサルタントのユン・ジョンハク。彼は、情報を分析して、スポンサーを探して米ドルを買いまくる大勝負に出ます。そして大儲けしたお金で、不動産を買いまくり大成功する起業家になっていきます。

最後の一人が、経済情勢に明るくない町工場の経営者ガプス。現金取引で地道に町工場を経営してきたカプスのところに、会社が大きく飛躍するかもしれない大手百貨店からの大量発注の話が舞い込みます。手形決済という条件に躊躇するカプスに決断を迫る専務。選んだのは手形。

シヒョン役をキム・ヘス、ジョンハク役をユ・アイン、ガプス役をホ・ジュノ、IMF専務理事役を韓国映画初出演となるバンサン・カッセルが演じる見ごたえのある映画でした。

【この映画をネタにした日韓比較をしている雑記も読んでみてください】

映画を見終えて感じること?

映画の感想としては、「変わる」ことには痛みが伴うけれど、必ず変わった後には、「社会は前よりも良くなって現れる」という希望があることです。

そうは言っても必ず「昔の方が良かった」と主張する人は出てくるでしょうが、韓国にとってIMFが入ってきたことは、良かったと思います。

何故ならば、じーじが1度目の米国駐在をした1991年から1995年、TVを買いに行けば、SONY、SONY、Panasonic、Panasonic、時々Toshibaだった売り場が、2010年から2013年の駐在時には、サムスン、サムスン、LG、LG、ひっそりSONYという売り場に変わっていました。

外圧によって変わった韓国、変わらない日本。

NTTドコモが開発した携帯電話でインターネットが活用できるiモード(1988年)。iモードをプラットフォームにするように迫るGoogleに「ノー」と言う日本。

「系列」「囲い込み」、狭いムラ社会を作って、異質な考えを排除する排他性、日本の悪い面が四半世紀以上の停滞の原因じゃないのかな?と考えさせられました。

多様性に不寛容な世の中は、既得権益者にとっては日本全体が泥船になっていても都合がよくて、黒船がやってきていても自らは変わろうとしない。

じーじは、外圧ではなく、日本のミレニアル世代が2025年に令和維新を起こして日本を変えてくれるんじゃないかと一人夢想しています。

外圧で変わって日本の良さまで無くされたらたまりません。日本の良さは、排他性と同時に、「利他の心」を持って災害時でもみんなで助け合い、暴動が起こらない、そんな国民性だとじーじは思うのです。

是非この日本の良さを孫の時代にも残してほしいのです。そして、年寄りに牛耳られた既得権益社会、多様性に不寛容な社会を変えてほしいです。

2025年にミレニアル世代以降の生まれの方が、労働力人口の過半数以上になります。

成人した時にはインターネットが当り前だったインターネットネイティブのミレニアル世代、成人した時にはSNSが当り前だったSNSネイティブのZ世代。

じーじは、きっと韓国に入ってきたIMFと米国の代りに、ミレニアル世代・Z世代が日本を変えてくれる令和維新(SNSで政治・行政が変わる)が2025年に起こると信じていますよ。

(孫)「じーじ、もうイヤだ。疲れた。振りがな付けは後でやる。」
(じーじ)「いいよ。じゃあユーチューブ30分見たら絶対にやり終えてね。」
(孫)「はーい。」。。。

前の話を読む

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?