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【定年のおっちゃんねる】日米比較・環境問題編

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還暦を過ぎ、孫に「じーじ」👨‍🦳と呼ばれています。 そんなじーじは、22世紀も生きるであろう我が孫を見て、素晴らしい地球を残してあげたいなと思っています🧡  2025年にミレニアル世… もっと読む
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記事一覧

【みんなで地球を助けよう】サイトマップ:脱炭素社会はZ世代のあなたが創る

#サイトマップ 菅首相(当時)の2050年カーボンニュートラル宣言を受けて、企業・行政が一斉に脱炭素の動きを加速しています。 温室効果ガスの排出削減には何が必要なのか、電力だけでなく、動力源でもある「化石燃料の燃焼」に変わるものは何かをテーマに考察したシリーズです⁉ 悲しいくらいに「PV」「スキ」の少ないシリーズです。よろしかったらサイトマップから気になる記事を一つ読んでいただけると嬉しいです。 第4次産業革命を「燃料」を起点に、「水素」「燃料電池」「電力の地産地消」

【気候変動問題の盲点】サイトマップ:森林大国の日本だからこそできること⁉

#サイトマップ 気候変動問題を考える時、1992年ブラジルのリオで開催された地球サミットはシンボリックな会合でした。 ここで生まれた伝説のスピーチがきっかけとなって今日のSDGsに繋がる人権尊重の活動にもつながっていきました。 「小泉環境大臣が化石賞受賞」ばかりが話題になったCOP25(気候変動枠組み条約締約国会議25)では、グレタ・トゥンベリさんのスピーチが印象に残りました。 「気候変動の盲点」編は、そのグレタさんが言いたかったことは何だったのか?からスタートしまし

【日米成長力格差】サイトマップ:日本は絶対に復活するんだ⁉

#日米比較 「なるほどね」「そうだよね」との共感や「いやいや、そうじゃないでしょ」との反論、そんな多様な意見に耳を傾けて、多数決で決める。ただし、少数意見にも配慮する。 それが民主主義だと思うのです。その民主主義の下で、自分たちが選んだ政権なのに四半世紀以上も無成長で、遅れた国「日本」😭😭 その原因がどこにあるのか?私たちはどうしたらいいのか? それを全17話で考察したシリーズのサイトマップです。 まずは、客観的事実として日米の名目GDP推移を確認してみましょう👇

日米の成長力格差①:どうしてこんなに米国との間でGDPの成長に差がついてしまったの?

✅日米格差は1.4倍👉4.1倍へ⁉さて、上の表を見てください。 この表は、1980年以降の日米における、名目GDP推移です。 1995年の日本の名目GDPは、5兆4千億ドル、米国は7兆6千億ドルでした。 それが2018年の名目GDPは、日本の約5兆ドルに対して、米国は約20兆ドルに変化しました。 日米のGDP差が最小であったのは、1995年の1.4倍の差でしたが2018年には4.1倍の格差が付きました。 ドル換算値のためもちろん為替の影響があります。 また、米国

日米の成長力格差②:この二人の差で日米の成長力格差の原因が見えてくる?

日米の成長力格差の要因を「多様性」「前例踏襲」「変化しない教育」をキーワードに考えていきましょう。 今回は、「多様性に不寛容」でムラ社会、排他的をお国の風土・体質を持つ日本の特徴を見ていきましょう。 ✅この二人の差に日米の成長力格差の要因が⁉皆さんは、金子勇さんをご存知でしょうか? P2P技術と呼ばれるコンピュータ同士を直接接続して、お互いのもつ情報をやりとりする通信方式の「ウィニー」と「ナップスター」。 今やアップルやグーグルのサービスでは、音楽ソフトをストリーミン

日米の成長力格差③:同調圧力や多様性に不寛容な社会からはGAFAは生まれなかった?

前回、ファイル共有ソフトの開発者二人が日米でどのように扱われたかを見てきました。 想定外に対して問題があれば人を罰するのではなく、後で規制する米国、既存の法律で罰を見つけてまずは罰する日本! これでは日本でGAFAは生まれません😭 ✅同質化は今や弱み日本の強みであった同質化した集団の強み、異質な意見を封じ込めて地道に改善をつみかさねてきた日本の改善活動、それは、ちょうど図のように階段状に進歩を積み上げていく姿でした。 これに対して、もう一つの黄色の矢印の動きが、「イノベー

日米の成長力格差④:村八分の風土からはイノベーションは起こらない⁉

同質化は今や日本の弱みになっていて、同質化したムラ社会からはGAFAは生まれないとの仮説を前回は考察しました。今回は、日本の同質化はどこから来るのかを考えてみましょう。 ✅悪しきは「前例踏襲」と「既得権」⁉多様性に不寛容な性質をあらわす言葉には、「島国根性」「村八分」「排他的」といった日本語があります。 これらは、まさしく集団を同質化して、異質な考え方を排除することを是とすることの象徴です。 前例踏襲、これも変えないことをよしとする、風土や体質の現れです。 変えないこ

日米の成長力格差⑤:未知への対応に前例踏襲は通用しない⁉

前回は、「前例がなければ前例を作ればよい」と信じてソフトバンクを躍進させる孫さんの事例を紹介して、異質なものを攻撃することがイノベーションを阻害しているのではないかと考察しました。さて、今回は? ✅未知への対応には前例は通用しない⁉じーじは、初回にこんな問題提起をしました。 【コロナ禍での、日本のPCR検査は、世界最低水準で、総理が指示すれど拡大しませんでした。10万円の一律給付、アベノマスク、「遅い、遅い」の大合唱に対して「職員の方が不真面目で怠慢だから遅いのではないの

日米の成長力格差⑥:米国は全体最適志向で日本は部分最適志向って本当⁉

前回は、未知への対応に前例踏襲は無力だということ、決断したなら勝たなくてはいけないこと、今の日本は「遅れた国」だと分かってきたことを見てきました。落ちぶれた要因は何なのか? ✅個別最適の競争をしている場合ではない⁉皆さんは、2020年春の10万円の特別定額給付金をオンライン申請で受領しましたか?それとも郵送申請でしたか? じーじは、オンライン申請で受領しました。 しかし、オンライン申請用のアプリをスマホにダウンロードしようとしましたが、5年以上使っていたスマホには「デバ

日米の成長力格差⑦:全体最適+標準化は、ITとの相性が抜群⁉

米国は「自分さえよければいい」の個人主義なので、個別最適を連想しますが、日本が個別最適の国なのです。 ✅全体最適の米国 Vs 個別最適の日本 リーマンショック後のハワイのホテル経営には苦労しました。 まず驚いたのは、ハワイのホテル経営がオーナー(ホテルの所有者)とオペレータ(ホテルを運営する会社)が完全に分離していて、日本のようにオーナーが直接オペレーションを行っているケースがほとんどないことでした。 ホテル運営のノウハウを学ぼうと、ホテル運営会社を訪ねた時にこんな質問を

日米の成長力格差⑧:標準化とはテンプレートづくり⁉

日米の成長力格差の要因として「多様性に不寛容」な社会について考察してきました。多様性に不寛容なムラ社会には、属人依存の部分最適がよく適合し、ムラの改善を積み重ねてきました。 ✅日本ではテンプレートやマニュアルよりも属人の応用力重視⁉ じーじは、テンプレートと聞くと業務フロー図を書く時の定規を思い浮かべるのですが、皆さんはどんなものを思い浮かべますか? パワポのテンプレートはありがたいですよね。 定年のおっちゃんねるのユーチューブ動画(誰も見ないような出来の悪い趣味です

日米の成長力格差⑨:ジョブディスクリプションはジョブ型雇用のツール⁉

日米の成長力格差の要因を分析しています。今回は、米国のジョブ型雇用に不可欠な後出しジャンケンなしのジョブディスクリプションについてみていきましょう。 ✅ジョブ型雇用のツール:ジョブディスクリプションハワイ駐在で奮闘したいくつかの事例を紹介してきましたが、初めてホテル従業員のジョブディスクリプションを見た時には、曖昧さのない明確な記述に驚きました。 ゴルフ場のマネジャーを採用した時も、ジョブディスクリプションに基づいて、期待されることは何かを話合う採用面接をして、雇用契約を

日米の成長力格差⑩:東大発の起業テンプレート⁉

この30年を失われた30年という大きな要因に起業家が育っていないということが何度も何度も指摘されていながら変われませんでした。 ✅日本流の人材育成とその結果を謙虚に評価⁉じーじは、終身雇用かジョブ型雇用のどちらが良いとか悪いとかではなく、異質な意見にも耳を傾けて、多様性に寛容になることが大切ではないかと思っています。 ジョブ型雇用が正しいから、今こそジョブディスクリプションを作ろうと言っている訳ではありません。 事実として1995年に1.4倍差まで追い詰めたアメリカとの

日米の成長力格差⑪:終身雇用制度と長時間労働の親和性⁉

日米の成長力格差の要因を考察しています。イノベーション力の差につながっている多様性に不寛容で排他的な社会、戦後の奇跡の復興を支えた3種の神器(個別最適・属人化依存・長時間労働)は、もはや日本の弱みになっています。 ✅もはやワーカホリックではない日本 コロナ禍で、一気にテレワークが広がり、会社帰りのサラリーマンの一杯も遠のき、働き方が大きく変わり始めています。 日本の80年代の勝ちいくさを支えた長時間労働にも変化が見えます。 OECDの就業者1名当りの年間労働時間数で比較