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【夏の一コマ】祖母に関する備忘録

夏の一コマというか祖母の記録と化してきてるのだけれど、いつまでもどこかに残しておきたいから備忘録として記しておこう。

夏の終わり、約一週間に渡って味噌を仕込む祖母は、味噌作り四日目になると麦麹の温度を調節すべく朝から手入れをし、それからみんな揃って朝ごはん。朝食がひと段落した頃には小学校へと向かうひ孫達を玄関先で彼が米粒ほどの大きさになるくらいまで見届け、麹の記録を祖母のレシピ集へと書き留める。

それから、祖母は週に何度か来てくれるという”按摩さん”に身体を解してもらうのがこの日のスケジュール。近所に住む彼女のお友だちも祖母の家でマッサージを受けるらしく、時間になると按摩さん、お友だちが集って按摩タイムという名の井戸端会議が始まる。

話の内容までは覚えていないけれど、ざっと30分くらいは施術中楽しくみんなでおしゃべりしてた気がする。按摩さんが帰った後も、お茶菓子やみかんを摘みながらお友だちとのおしゃべりは続く。お友だちのお孫さんもメルボルン在住らしく、この日は私も含めてオーストラリアネタで盛り上がった。

井戸端会議中の表情ったら。


祖母を見ていると90歳を越えた今でも小さいながらも社会との繋がりを絶たず、日々楽しく過ごしていることが長く生きる秘訣のような気がしてくる。そんな彼女は朝から自転車に乗って近所のお友だちの家に行くことも屡々で、自転車を乗りまわすチャーミングな後ろ姿に思わず親戚一同に写メール一斉送信。

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