見出し画像

どんより空模様の週末は、旬のりんごでアップルパイ作り。

日本の真逆に位置するオーストラリアは、ただいま紅葉深まる秋。先月のイースターホリデーでは彼とふたりでクリスマス以来のキャンプを堪能。場所は私の住むメルボルンのあるビクトリア州とニューサウスウェールズ州の州境の近くに位置するGreens Lakeという所。キャンプの話はまた後日。
 
キャンプからの帰りはCastlemaineという小さな町を経由。その日は秋晴れが気持ちよく、窓を開けて秋の少し冷たい風を感じながらのドライブはこの時期ならでは。すると、どこからともなく甘い香りが。なんだなんだとふたりして鼻を利かせ、答えを探っていると急に現れたアップルサイダー醸造所。そう、香りの正体はりんご。ビクトリア州では今がリンゴの季節。Castlemaine についたのは夕暮れ時で町中の散策はほんの少しにとどまり、夕食後その場を後に。この町の雰囲気がとてもかわいくて、それ以来二週に一度は足を運んでいるような。
 
前回訪ねたCastlemaineでたまたま開催されていた地域のマーケットでは、旬のリンゴを購入。その週末、久しぶりにアップルパイづくり。彼とはこうしてたま~にパイやタルトを焼くんだけれど、今回は使ってみたい材料があって、作る前からワクワク割り増し。ワクワクの正体はパイ生地作りでは肝心要のバターを、植物由来の素材で作られたもので代用すること。

 
そんなアップルパイの覚書。
 
     パイ生地の材料🍏
•小麦粉 375g
•黒糖 大さじ3
•塩 小さじ1
•ビーガンバター 225g (使用する直前まで冷蔵保存)
•氷水 大さじ4 (生地の形成が難しく、少し多めでも良さそうな)

     りんごのフィリング
🍏
•リンゴ(下処理後) 1㎏
•自家製梅シロップ 100g (お砂糖代わりとして実験的に使用。これが吉!)
•コーンスターチ 大さじ2 (大さじ1でも良さそうな)
•シナモンパウダー 小さじ2
•ナツメグ 小さじ1/2
 
     パイ生地🍏
1. 大きめのボールで小麦粉、黒糖、塩を混ぜ合わせる。その後冷蔵庫から出したばかりのバターを加え、指でつまむように小麦粉と混ぜていく。少し混ざってきたら氷水を小さじ1ずつ加える。生地が細かくポロポロしてくるまでつまみ合わせる作業を続ける。イメージはパン粉。バターが解けないよう素早くが理想。
2. 生地を二つに分け、ボール状に形成。冷蔵庫で生地を休ませる(最低30分)。
 
     リンゴのフィリング🍏
1. お鍋にスライスしたリンゴ、自家製梅シロップ、スパイスを加えて火にかける。今回は夏に漬けた梅シロップを使用。リンゴが理想の食感になる少し前にコーンスターチを加え、さらに煮詰める。とろみが出たらお鍋を火から下ろす。
2. パイ生地を冷蔵庫から取り出し、小麦粉を広げた台の上で生地を一つずつ広げていく。この時、加えた氷水が少なかったようで端の部分がポロポロで形成に難渋したので次回は気持ち足してみようということに。生地をパイ用の器に移し、煮詰めたリンゴも満遍なく広げて。
3. 残り半分のパイ生地は思い思いの形でリンゴを覆い、200度に予熱したオーブンに美味しくな~れと投入。加熱した時間は約40分程。表面のパイ生地がいい具合に茶色く色づいてきたところで、できあがり。
 
パイが焼きあがったら食べたい気持ちをグッとこらえ、冷めるまでひと時の辛抱。出来立てのアップルパイは午後のコーヒーと一緒に。お砂糖代わりの梅シロップが思いの外マッチしていて、今後お菓子作りでも活用できそうな。ビーガンバターも通常のバターと大差無く、軽めのサクサクパイ生地に大満足。そんなこんなで、アップルパイの覚書はこれにて終了。

今の世の中って、スーパーやネットで海外のものや旬に限らずあらゆる食品が簡単に手に入ってしまうから、食事で季節を感じる機会が減っているように思う。大型スーパーで陳列されている野菜や果物の中には一年中販売されているものもあって、どれが旬なのか分からないもの多い。その点、地域のマーケットには常にその地域で採れたものが並んでいるので、季節を意識しやすい。地産地消はお料理する上でいつも頭のド真ん中に置いておきたい大切なキーワード。

この記事が参加している募集

休日のすごし方

私のコーヒー時間

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?