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先生をやめて、「放課後」に出会ったボクが考える”放課後のおもしろさ”とは?

merry attic team Tokyoのいわたつです。team Tokyoは令和2年4月より、葛飾区からの委託を受けて、学校の教室を利用した「放課後子ども教室」の運営をしています。

令和2年度はコロナの影響もあり、学校が休校。それに伴い、葛飾区の放課後子ども教室・通称「わくチャレ」も、しばらくの間閉館することになりました。

と、令和2年度初日からのことを語っているボクですが、実際にボクがmerryにジョインしたのは令和2年度の7月。

ボクが令和2年度(2020年4月〜2021年3月)を振り返るということは、いくつか大きな転換点について語るということになります。

①コロナの影響で、まさかの無職
②教員から放課後支援員・教室長への(プチ)キャリアチェンジ
③子ども思いで熱心なメンバーの出会い

多分に私事が含まれますので、飛ばしたい方は②からお読みください(笑)

①コロナの影響で、まさかの無職

ボクは2020年4月より海外で仕事をすることが決まっていたため、前職である小学校の先生を退職しました。

海外では、現地の学校に実際に出向いて、学校のカリキュラム作りのお手伝いをするという仕事をいただいていました。まさに自分がやりたいと思っていた「先生たちのお手伝いをして、教育に関わる人に輝いてもらう活動」に従事できると、胸を躍らせていました。

しかし現実はコロナの影響で当面渡航禁止。「海外で活動できて、教育のフィールドで人の役にたてるなんて、超ラッキーじゃん!」と思っていた自分の夢は、割と一瞬に頓挫しました。

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無職になり最初の3日ほどは、愛知県の実家で仙人のような生活をしていました。ブログを書き本を読み犬の散歩をしたり、ちょっとめんどくさい料理をしてみたりする…

そんな日常は3日で飽きてしまいました(笑)

結果merryそして、代表の上田さんに出会うのはそこから2ヶ月ほどあと、5月の中頃だったかと思いますが、紆余曲折を経て(?)merryに出会い、東京に転居しました。


②教員から放課後支援員・教室長への(プチ)キャリアチェンジ

2.1 ボクが教室長になることを決めた理由

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ボクは現在31歳、学校の先生で考えると、経験9年目の中堅先生に当たります。(実際は学生が長かったので、経験年数は6年)

そんなボクが先生をしながら

「自分が子どもに寄り添って力を分け合うのとと同じくらい、先生たちに寄り添って影響を与えられる人になりたい」

と考えていました。何か具体的な案があったかといえば、答えは「NO」で、どこかでそんな仕事を見つければなんとかなるかあ〜、と人任せ状態(笑)

人間関係の難しい団体にたくさん関わってきたことから、

いい場所を作りいいチームが作れたら、子どもも大人も幸せに活動できるのではないか?

という仮説を立てました。この仮説を実践してみるためには、「手っ取り早くリーダーになった方がいいだろう」と考えたのです。

子どもとの関わりなら安定している自信がある、それを地盤にして「リーダーになる」という経験を積もう!

でも実際は転職を決めた理由を忘れるくらい、「放課後のもつパワー」に魅了されました。


2.2. ボクが「放課後のパワー」に気づいた理由とは?

最初にこの仕事を始めた時は、放課後の先生と、学校の先生との違いはなんだろう?とよく考えていました。思うところを少しまとめてみます。

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◯学校の先生
・教科の授業を展開する必要がある
・時間が決まっている
・同じ子どもに毎日会える
・学校ならではの空気で、子どもにいい緊張感がある
・子どもたちと長い時間一緒に過ごすことができる
・目に見えない仕事がたくさんあり、なかなか忙しい
・子どもと向き合うことと、仕事をこなすことの両立を課題に感じていることが多い
◯放課後の先生
・何をするかが決まっていない
・子どもたちが来る時間がまちまち
・子どもと会える時間が短い
・子どもたちはリラックスした姿を見せてくれる
・毎日決まった子どもに会えるとも限らない
・事務的な処理をする時間がしっかり確保できる
・子どもと向き合うことを課題に感じるが、何から取り組んだらいいか分からないことが多い

放課後の先生になるメリットは、

・限られた時間の中で子どもたちと関わり、素敵なところを見つけたり成長のサポートができるおもしろさがあること

難しい点としては

・子どもたちの姿を短い時間の中でしっかり見つめ、成長を見つけたりケアを考えたりすること

だと思います。メリットと難しさは、背中合わせですね。

でも、決められた枠組みがないからこそ、自由な発想を使って子どもたちと接することができるのは、放課後のおもしろさなんですよね〜。ボクはこの楽しさを、毎日味わっています。いいでしょ〜。


2.3 学校の先生から(プチ)キャリアチェンジをした感想は?

ボクが放課後の先生になってから思うのは「子どもたちの成長を応援できる仕事は、学校の先生だけじゃない」ということ。

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先生だって、放課後の先生だって、地域の方だって、みんながみんな、子どもたちの成長を応援したいし、応援しているんです。そんなことを、地域の学校に入ってみて、強く感じています。

結論:学校の先生もすっごく楽しい仕事だったけど、放課後の先生もとっても楽しいじゃん!

ボクは引き続き、この自由度の高い、一見カオスな「放課後に子どもが集まる場所」をより良い場所にするために力を使おうと決めました。


③子ども思いで熱心なメンバーの出会い

放課後の現場は、「子どもと関わることを仕事にしてみたい!」とスタッフになる方多いように感じます。例え子どもと関わることが初心者であったとしても

どうしたら一人ひとりの子どもにとって、より良い関わりができるのか?
どうしたら子どもにとってより良い場を作ることができるか?

と考えてくれる方ばかりです!特にmerryには、アツい気持ちのメンバーが集まる傾向があります!これ、ヨイショしているわけでも、なんでもないですからね、事実です!

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東京のメンバーと話していると

・せっかく放課後の仕事に出会ったから、資格をとって見よう!
・もっと子どもと関わるスキルをあげたい!
・この現場での学びを、大学の研究で生かしたい!
・みんなで子どもの姿を見つめるのが、難しいけど楽しい!

と、とても前向きに自分と仕事の関係を考えている人がたくさん!

ボクの教室長生活は、こういう素敵なメンバーに支えられていることによって、「ヘラヘラ」と過ごすことができているというわけですね〜。


まとめに代えて

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
放課後の現場は教育福祉と呼ばれていて、教育と福祉のいいところを味わえるシゴトだと感じています!
遊びを中心とした子どもの生活を応援することで、子どもの成長を一緒に味わう経験をしたい人と今後もっとたくさん出会い、一緒に活動ができたらそれ以上に嬉しいことはありません!

みなさまといつか出会える日を願って、令和2年度の振り返りを終えます!

それでは海外に行く前に勉強していたスペイン語でご挨拶!
Hasta la proxima!

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