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【学童クラブで高学年の子がいうことを聞きません】


学童保育に集まる子は、どのクラブでも小学校1から4年生の児童が多いんじゃないでしょうか?僕が関わってきたクラブも同様の状況です。


そのような中ですが、「学童」ということだけあり当然、小学校5・6年生も所属できます。まれに高学年が多くなったりすると、支援員の皆さん「どうやって接したらいいのだろうか?」と距離の詰め方を考えたり悩んだりされるのではないでしょうか?


同じ小学生と言っても、1・2年生を相手にすることと、5・6年生を相手にすることは、全然勝手が違う。勝手が違うのに、学童という同じ空間で一緒に過ごします。


ついつい、低学年と高学年に同じ関わり方をして「言う事を聴かせよう」としがちな大人なのですが、
実際はそのやり方ではうまく伝わりません。
それでは支援員は、どんなことに気をつけて5・6年生と関わったらいいのでしょうか?

そもそも高学年って?

小学校高学年というのは、「思春期」「反抗期」と称されるように、子どもから大人へと感性や感覚が変わっていく段階にあります。この子たちの状況は、まるでハリネズミ
のよう。【大人のように扱ってほしい】という外側に向ける態度とは裏腹に、【とはいえ大人に頼りたい】という内面も持ち合わせています。
言ってしまえば、「大人と子どもの間で、心の中が揺らいでいる」という状況。そんな子たちは、あれやこれやと理由をつけられたり、回りくどい言い方を嫌うように感じています。「もう何が言いたいんだよ、ストレートに言ってくれよ!」という感じ。だからこそ、「I(アイ)messege(メッセージ)」という伝え方を意識した関わりを大事にしたいと思います。

自分の感情や気持ちを素直に伝える「I(アイ)messege(メッセージ)」

例えば、言葉づかい。低学年の子たちであれば「物に命がある」前提で話をしても通じます。
(例:「カバンがうまく片付けられていなくて、カバンがないているよ」)
では高学年に対しては
(例「(私は)カバンが邪魔だと思うから、(私は)片付けてほしい」)
一方で、「You messege」というものもあって
(例「カバンが通行の邪魔になっているので(あなたが)片付けなさい」)

特に日本語は【主語】が抜けることの多い日本語だからこそ。
自分の伝えたいことが【I・アイ】を主語にできているか確かめると、命令ではないまっすぐなメッセージとして高学年の子にも届きやすくなると思います!

言うことは聞いてもらえない前提でいると気楽

子どもと向き合うとき大人はついつい「子どもは大人の言うことを聞くもの」と考えがちです。
しかし、子どもだって立派に自分の意志を持っています。
言うことを聞かせようと頑張るのではなく、「言うことは聞いてもらえないもの、手を変え品を変えながら、大事なことは繰り返し伝えていこう。」
自分の価値観をしっかりと伝える、くらいの心持ちで高学年の子と接することができたらいいですね!

意外と慎重になった方がいいのが、高学年のメンバーを「お世話をしてくれる人」として扱うのこと。高学年も1人の利用者として学童を求めてきているから「低学年のお世話をしてくれるありがたさ」を噛み締めながらも、「高学年も楽しめるような場の設定」も大事です。過去のクラブでは、大きな机を活用して卓球台を作ったところ、高学年を中心に大人気になりました。

ついつい低学年に比重を置きすぎてしまう学童クラブ。「どの学年も楽しめる場の工夫」を、1つでも設定できたら、ますますクラブへの愛が深まりそう!


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