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株価の底はどこか?(底あてツール)

株価の「そこ」がどこかと問われると、その回答は難しい

しかし「あそこ」がどこかと言われると、途端に答えは簡単になる。良識のある紳士・淑女の皆さんは、既にお気づきかもしれないが、「あそこ」と言えば、だいたいが下腹部のことである。

明確な指針がない暗闇の中手探りで株価の「そこ」を当てるのは困難だが、「あそこ」を暗闇の中手探りで判別するのは、得意とするところである。むしろ、そういう分野の「あなりすと」として生計を立てていきたい所存である。

という、とてつもなく品がない導入部で新規ユーザが面食らっているところで、本題に移ろう。

株価の底を探るべく、グロース株とバリュー株の推移を見てみると、面白いことがわかる。

グロース株とバリュー株の株価

だいたい場合、株価の上昇時に拡大した差が、株価の下落とともに、その差を縮小し、一点に収束したところで底を迎えるのである。

これがどういう状況かというと、バリュー株の「利回り」とグロース株の「成長性」が、リセットされたところで底入れしているように見える。

つまり、株なんて、バリュー株の高い利回りによる「配当」を下支えにして、グロース株の「成長」に期待して失望したところが底になるのだから、簡単である。

独自の解釈を、もう少しかみ砕いて説明すると下記のようになる。

  1. バリュー株(高配当株)は株価が下がると利回りが上がるので、株価が下がると高い利回りを目当てにして買い支えが入り、ボラティリティが低く抑えられがちである。

  2. グロース株(無配当が多い)は景気が悪くなり、成長性に陰りが見えるとバリュエーションの根拠が揺らぎ、値ごろ感で買い支えになる利回りもないので、大きく売られ、ボラティリティが高くなりがちである。

  3. 更に、もう一段階進んで、景気の先行き不安からバリュー株の配当の継続性に疑問が投げかけられて、バリューもグロースも関係なく投げ売りされたところが底になることもある。

それらを踏まえつつ、現状を見てみると、株価の上昇時に拡大した差が、株価の下落とともに、縮小しつつあり、底が近いようにも見えるので、更なる下落を警戒しつつ、少しづつ買い進めても良いのかもしれない。

とはいえ、インフレに減速傾向が見えてきているが、インフレ率は、まだ高いし、高いインフレ率を抑えるために金利も高く、積極的な設備投資による成長は期待できない。更にマネーサプライというかマネーストックが減少し続ける中で、底入れを確信するには心もとない状況である。

安全を期すのであれば、明確にラージグロースが大きく下落し、株価が1点に収束し合流するところ、更に安全を期すのであれば、配当利回りが無視されてバリュー株も投げ売りされたところを狙うのが良さそうだ。といったところであろうか?

一時期、GAFAMは債券とまで言われ、安定した値動きをしていたが、Facebook(Meta)は時代を先取りしてメタメタに下落しているし、Amazonはインフレに苦しんでいる状態である。その中では、比較的耐えているグロース株のアップルやマイクロソフトあたりだが、これらが大きく売られたあたりが、グロースとバリューの株価が交差する底になるのかもしれないなどと、個人的に何となく妄想してみたりしている。
(ちなみにGAFAMの中で、アップルとマイクロソフトはグロース株でありながら、配当を出しているため、比較的安定した推移をしている。これらが投げ売りになった時が、ラージグロースが大きく下落するタイミングとなり、狙い目になるのかな?などと妄想してみたりしている。)

確実性を保証するものではないし、株価の底を明確にピンポイントで当てるものでもない。底の近辺を当てたとしても、その後の株価が長期的に横ばいになる可能性もあるし、今後予想される円高により、円換算で米国株が停滞する可能性もあるけれど、大まかに全体状況を確認する一つのアイデアとして、シンプルで良さげなツールができたように思う。

何かの参考になれば幸いです。

おつかれさん「缶コーヒー1杯ぐらい、ご馳走してあげよう」という太っ腹な人は投げ銭を!

他にも株価の底あてツールを思案中です。
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おまけ

課金してくれた人へ、参考程度のおまけとして、今回使用した「底あてツール」(Googleコラボでの実行を想定。)をつけておきます。(多分、気になったポイントでツールの結果をツイートすると思うので、課金する必要はないですが…)

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