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Pythonで財務分析する!!
Pythonで財務分析するツールの紹介です。
(2022/03/30:米国株、日本株に対応)
(2022/06/25:【注意】CSVがダウンロードできない様子。検討中)
「僕は君たちに武器を配りたい」(著:瀧本 哲史)
これから社会に旅立つ、あるいは旅立ったばかりの若者が、非情で残酷な日本社会を生き抜くための、「ゲリラ戦」のすすめである。20代が生き残るための思考法。
上記は、若者に向けて社会を生き抜く思考法(武器)を書いた本である。
そして「私も株式投資を生き抜くための武器を配りたい」と思う。テクノロジーの力で情報格差を無くしたいのだ。世の中をもっと便利にしたいのだ。言うなれば「make the world a better place」である。(世界情勢的に武器を配るという表現は少し不適切かもしれないがご容赦願う。)
具体的にはPythonで財務分析する下記のようなツール(武器)である。
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73962233/picture_pc_d34f65fb2947bf169dba68a547caf353.png?width=1200)
ブログでは、このツールを使いながら、財務分析の基礎を解説(リンク)したり、不正会計をした会社の財務諸表を分析(リンク)したりしているので、確認方法の参考にしてほしい。(不正会計がニュースになった時に、財務分析して不正の開始時期を推察している。)
いろんなブログを見ても、財務分析でこれだけの分析をしている人は、ほとんどいないので、このツールを使うだけで、中級以上のレベルに達すると思う。
そして、更なる高見を目指すのであれば、財務情報(利益率、棚卸資産回転率、キャッシュフロー)からビジネスモデルの強さを分析してみたり、企業の決算報告やニュースをチェックしながら、企業方針と財務情報と突き合わせて検証してみたり、企業の戦略を予測したり、経営者の性格を考えてみたりして、財務分析を経営分析へつなげていくのが良いだろう。
ツールの入力データはMorningstar(モーニングスター)で公開されている情報を使う。データの取得方法はこちら(リンク)に記載したので参照願いたい。
私のお勧めサイトのMorningstarだが、Morningstarは明けの明星(明け方に見られる金星)を意味する。これは、夜明けを照らす道しるべといった意味合いだろうか。
つまり、分析ツールの武器を配るイメージはこんな感じだろうか。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73946919/picture_pc_04dbffda7c44899b2be8e2eed0d43287.png)
だが、Morningstarにはもう一つの意味がある。
中世西ヨーロッパで重武装化が進んだ鎧に対抗する武器(刀、剣、槍よりも重武装に有効な武器)として開発されたのがMorningstar(下図)である。武器の先端のトゲ状の突起が星にみえるため、モーニングスターと呼ばれるようだ。明けの明星を意味する名前を武器につけるというのが何とも言えないネーミングセンスである。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73946995/picture_pc_02bc35b2a0b4882d0885c6dd7ba677c3.png)
そして「いらすとや」(フリー素材サイト)にモーニングスターが用意されているところが凄い!品揃えが豊富すぎる…
つまり、分析ツールの武器を配るイメージはこれが正しいかもしれない。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73947723/picture_pc_63fce06a81739daa375d9121a8e978c3.png)
従って、私の目指す「make the world a better place」はこれである。まぁ、世紀末である。というメインの話というか、雑談は、これくらいでツールの説明に移ろう。
Pythonのツールで分析できる事は、ざっくりまとめると下記の通りである。
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73962401/picture_pc_a48cbe58a7ef895e09e4a0c62dee4265.png?width=1200)
Pythonの財務分析ツールでわかること
・10年間の財務データが一目で確認できる。
・売上、利益の成長が一目で確認できる。
・PLの割合、利益構造がわかる。
・ROE、ROICが確認できる。株価上昇にはROE8%以上必要と言われる。
・安全性を示す流動比率、当座比率が確認できる。
・資金繰りの良さを示すキャッシュコンバージョンサイクルが確認できる。
・自社株買いに積極的か?自社株買いの推移が確認できる。
・株価と相関が高いEPS成長が確認できる。
・配当の増加傾向と無理していないか配当性向が確認できる。
・BSの推移(固定・流動資産、固定・流動負債)が確認できる。
自画自賛で恐縮だが、めちゃめちゃ凄いのである。
そしてツールにはいくつかの工夫が組み込まれている。
例えば上部には下記の工夫をしている。
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74050201/picture_pc_a3dd1b645b8b95b7ea93b8e36a204fd3.png?width=1200)
・売上とキャッシュフローを同じ軸にしているので、キャッシュフローの大きさが分かりやすい。
・10年間の株数増減率でどれだけ株数が減ったか分かる。(株価上昇要因)
・主要項目はグラフの上部で数値を確認できる。
・収益性の高さを確認するため30%、50%に水平ラインを引いた。
・株価上昇の目安を意識してROE,ROIC 10%に水平ラインを引いた。
・インタレストカバレッジ「10」に水平ラインを引いた。
・負債比率「1」に水平ライン引いた。
・配当性向30%、50%に水平ラインを引いた。
そして、下部は下記の工夫をしている。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73954165/picture_pc_93a98fa08e81bbd412d56754b4f89c4a.png?width=1200)
・バランスシート(貸借対照表)の推移が分かりやすいように、10年間のBSの推移を借方と貸方で左右に分割。(推移を見て、経営方針を推し量ることができる。)
・バランスシートのシキタリに従って、流動性の高いものを上部に記載。
・当座資産、流動資産に対する流動負債の大きさ(安全性)が左右を見れば一目で確認できる。
・自己資本比率の大きさ(安全性)が一目で確認できる。
という工夫が盛り込まれた財務分析ツールです。
次に、注意事項を下記に整理しておきます。
注意事項
・上場して間もない(10年以下)の企業の分析には不向きです。
・財務が安定していない会社は見づらい場合があります。
・値が取得できない場合は「nan」が表示されます。(無配当株等)
・数値は最近の年度を値を取得しています。(TTMが空の場合があるため)
・自社株買いしすぎている会社等でBSの表示が崩れる場合があります。
・最初の選別ツールとして、企業間比較での利用をお勧めします。詳細は、4半期決算等、企業のIR等で別途、裏どりしてください。
と、注意事項を説明したところで、ツールのコードを下記に公開します。
なお、ツールはGoogleコラボ上(リンク)で動作するので、パソコンにPythonがインストールされていなくても動きます。(Googleコラボを前提としていますが、パソコン上でも動作確認はしました。)
2022/03/30:米国株に加え、日本株にも対応しました。
入力データはMorningstarから証券コード(銘柄コード)で検索してデータを取得してください。
0.ファイルの準備
Morningstarで取得したデータを配置する。
事前のファイルダウンロード方法はこちら(リンク)。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/73955177/picture_pc_f64d261b4569cb424c607680b72b87d2.png?width=1200)
2022/06/25:【注意】CSVがダウンロードできない様子。ダウンロードできない場合は購入を控えてください。すいません。
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