I am not beans
英語話者には言いにくい名前だと
名字のほうでは自覚していたけど
下の名前までも言いにくいなんて
知ったのは大学生になってからだ
先生にまで呼び間違えられていた
多少日本語の分かる英語話者から
「豆みたいな名前だ」と言われて
発音感覚の違いを身に染みて感じ
英語名なるものを自分で名付けた
自分の新たな一面をつくるように
今は英語名を必要とするシーンに
巡り合うことはまずないのだけど
うまいこと使うようにはしている
例えば何かのニックネームだとか
偽名を使いたくなるようなときに
コーヒー豆にはにおいを吸収する
効能があると何かの記事で読んだ
豆みたいな名前のわたしは同じく
何かを吸収してしまうことが多い
においではなく空気のようなもの
I am not beans!とわたしも笑って
言い返したことをふと思い出した
でもある意味わたしは豆みたいで
受け取らなくていいことを色々と
吸収してしまっているんだろうな
本名を知らせる必要のないときに
偽名を使っていてよかったと思う
しばらく距離をおこうと思ったら
名前で特定されずにそれが可能だ
まあ話題にもならないだろうけど
わたしは豆になりたい訳じゃない
だから気づかなくてもいいことを
吸収しすぎなくなるくらいにまで
違うことで心を満たしてみる予定
わたしはコーヒー豆じゃないから