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【浅草発】ストリートブランドuNbLanCe.さんへのインタビュー

メディアを通じて、”思わぬ出会い”を

ECサイトを運営されている方々、クリエイターにデザイナー
作家や個人ブランドのオーナーさんたちの思いを
ひとりでも多くの人に届けられるように。

ストリート系ブランドのuNbLanCe.さんとのインタビュー企画です。

記念すべき、第6段!今回は東京で活躍されている、浅草を拠点とするアパレルブランドの後藤さんと岸さん、そして私の3人で表参道のCOMMUNEで、会話する形式でインタビューをさせてもらいました。


【uNbLanCe.  後藤さん・岸さんプロフィール】

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・浅草発のストリート系アパレルブランド
・同級生3人で共同運営している
・オンラインストア(BaseStore)にて販売
・表参道COMMUNE、#F(@f_omotesando)さんの店頭にて販売
・Intsagram(@_unblance_)
 ※上記写真は、左から順に、uNbLanCe.後藤さん・岸さん、筆者


【1,浅草発のブランド・アンバランス】

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—— はじめに、簡単な自己紹介をお願いします。

後藤代表でデザインと運営を担当している後藤です。
:共同で営業面などプロデュースを担当している岸です。普段は社会人をしていてブランドと両立しています。

——よろしくお願いします!早速ですが、何がきっかけでブランドを立ち上げられたのでしょうか?

後藤:元々洋服が好きでした。岸が幼なじみで、飲みに行った時に「ブランドやってみようか!」と話が盛り上がったのがきっかけでしたね。2年前の2018年の話でしょうか。

:立ち上げ当初は店舗もなかったので、発注があったものを手渡しする形で販売していました。なので当初は、友人伝いで広めていました。

 Baseさんでオンラインストアを利用するようになってから、徐々に知らない人にも見てもらえるようになり今の形になりました。

—— そうなんですね!先ほど店頭で、タバコのイラストや少女の顔のデザインのシャツを拝見したのですが。どのように製作されたか教えてもらえますでしょうか?

後藤:デザインは僕ともう一人で考えましたね。イラストレーターを使い白紙から作りました。ずっと絵を書くのが好きだったので、形にしたかったからです。

 出来上がった絵を岸に見てもらった時に、「いいじゃん!」ってなったので、まずはTシャツにしてみようという話になりました。

—— どのようなコンセプトを考えていたのでしょうか?

後藤:『ないものを作りたい』を大前提に、ストリートのジャンルに重きを置いていました。他のブランドにはどんなデザインがあって、どう表現されているかを分析したりしましたね。

 そんな中で、一作目は僕も岸も好きだった「タバコ」に決まりました。デッサンで描き上がったものも好評でしたので!でもやはり、今のデザインができるまで何度も何度も書き直しはありました。

—— まさにデザイナーですね!どんな思いで描かれていたのでしょうか?

後藤:もちろんデザインする上で"かっこいい"ものは描きたかったんですけど、コンセプトありきでないと薄っぺらくなるなと思っていました。商品を作る側としてのブランドらしさを付けたい思いはありました。例えば、たばこのデザインのコンセプトも、テーマを決めて煙の輪っかを付けたりして工夫しましたね!


【2,ブランド立ち上げの思い】

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—— ストリートスタイルに焦点を置いているとお聞きしました。作品に秘めたる想い、世界観はあるのでしょうか?

:僕たちが好きな服のジャンルがストリート系でして、その中でも細かく系統がいくつかあるんです。わかりやすく言うと、スケボーに乗ってる人って、オーバーサイズな服を着てるってイメージがあるじゃないですか?でも実際は、”シンプルな中に、カッコ良さ”もあるというか。そんな層に向けて受けるデザインを作りたいなと思い、コンセプトをより良いものにしていきました。

 そこが大前提にあるので、ストリート系の場合って男性の比率が高くなってくるんですよね。ただ、男性だけにものにすると、広まらないなと思ったんですよね。なので、ぜひ女性にも着ていただきたいなと思い、綺麗カジュアルの方面あっても着れる『 様々なスタイルにも合わせられるデザイン』を取り入れました。男女どちらからも支持されてはいます。着回しができる、ストリートジャンルでなくても合わせやすいという声もいただきますね。


後藤:まあ、実際のところは分けたつもりはないんですけどね(笑)書いたデザインがたまたま女性にも受けたという感じです。もっというと、女性のイラストのものを男性が買うこともありますし、意外と6対4くらいで女性の方から購入されることがこの頃多いですね。

 結果として、ストリートを軸に作ったものが、男性受けや女性受けの良いものに偶然わかれたことになりますね。絵を描いている時には、いろんなことを考えるんですけどね。編集ソフトで形にすると、実際に人が着ているイメージが湧くんです。

:男性だ女性だ言ってますが、ブランド名は”アンバランス”(意味:バランスが取れない)なんですけどね!

 (全員が爆笑)

—— そうそう!そのブランド名について掘り下げたかったんです(笑) ”uNbLanCe. ”の名前の由来はどこから来たのでしょうか?

後藤:これだ!っていう由来は・・・、順を追って話していきますね(笑)

:まず初めに、もう一人の岡本というデザイナーが登場人物としては出てくるんです。実は僕と岡本は初め全く認識はなくて(笑)

後藤:岡本は僕の大学の友人なんです。大学内にある機械でTシャツを加工する時に、『なんか、一人で行くのは寂しいなぁ、、』と思ってまして(笑)
そこで「一緒にやってみる?」と伝えたのが、岡本なんです。彼も洋服が好きな上に、絵を描きますし!

:何より人柄の良い岡本くん。すぐに仲良くなれましたね!

後藤:そんなこんなで3人が集まって、僕らがデザインする『浅草発のブランド』のデザインができました。ロゴも綺麗めだと思いますし、ストリートだけでなく、綺麗めなジャンルでもいけますね!



:実は、デザインが赤提灯をイメージしていまして、浅草にあるホッピー通りでよく飲むんですけど。ずばりイメージは『下町』なんですよね。そういった"浅草らしさ"を取り入れたくて。

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後藤:そうそう。浅草は観光地なので、"浅草寺"がまず思い付きますよね。実際に、ストリート系やグラフィックデザインが有名って訳ではないんですけどね。

—— 浅草と言うと雷門とか赤のイメージがありますもんね!

:ですよね!なので浅草っぽさ、下町っぽさ、そして僕たちのストリートの良さをイメージしたデザインが出来上がった訳です(笑)

—— 結局のところ、由来ってなんでしたっけ(笑)

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:そうですね、、 英語で ”unbalance”  。文字通り『バランスが悪い』とかになるんですかね(笑)僕たち3人のことでもあり、実はロゴにもチラッとそのバランス感が出ているんです。

 ロゴを考える時にデザイン的に、文字をバラバラにして、大文字・小文字をどうまとめるかとか考えていました。でも実は、、、ロゴをよく見ていただくと、Nとbの間の”a”のスペルが抜けてるんです(笑)!

 フォントデザインを、ああでもないこうでもないと真剣に考えていたんですけど、、最後の最後に抜けに気づきまして!試しに抜けた"a"の文字を入れてみたんですけど、やっぱりバランスが合わなくて(笑)『じゃあもう抜いちゃえばいいじゃん』みたいなw

—— 確かに!僕もうっすらと感じていたんです!あいえうおの、「う」と「え」が入れ替わってる感覚と言いますか(笑)

:ですよね!要は、そんな感じです(笑) なので、とにかく大文字とか小文字を意識せずに"デザイン重視"で考えていて今のこのロゴが出来上がったところはあります。ちなみに、1999の意味は生年月日ですね。HANG OUTは、「楽しく飲もうよ!」という意味も含めました。

—— めちゃめちゃ興味深いストーリーじゃないですか!商品ページに盛り込んでもいいんじゃないですか?

後藤:どうですかね。シャツを買う側の目線に立つと、デザインって「かっこいい」とか「可愛い」とか直感的に判断するのかなとも思うので、、もちろん聞かれたら答えますけどね(笑)

 YouTuberの方もデザインを気に入ってくださって、初めはお試しのつもりで商品を提供したんですが、意外にも周りの方にも知ってもらえまして!

 もっと言うと、この(撮影現場にあるアパレル店)#Fさんも、お店に並べさせてもらえないですか、とお声かけがありまして。その時は『まさか店頭に置かせてもらえるなんて!』と驚きでした。

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—— それはすごいですね、好調に勢いを付けていかれたのですね!

後藤:デザインをとても気に入ってもらって、お店も雰囲気にも合うからという店長さんのお言葉は嬉しかったですね。その頃はフォロワーも200人ではあったんですが、そんな数字は関係なしに、デザイン自体がかっこよかったから、と。今年(2020年)の夏にインフルエンサーさんに店舗さんからお声掛けがあったおかげで、8月は今までで一番よく買ってもらえました!

—— そうなんですね!生産は追いついていたのでしょうか?

後藤:Baseストアは受注生産ですから、基本的に在庫は持たずに販売しているんです。注文が入ってから「いつ頃に出荷します。」とお伝えして、一人ひとりにお届けしていますね。

—— YouTuberさんに、表参道の店舗さんとのコラボ、素晴らしいです!次は、こういう機会があればいいな?ってありますか?

後藤僕たちのゴールは浅草で『店舗を持つこと』ですので、まだあくまで通過点に過ぎません。だから次は、期間限定でポップアップストアに出店したいなと考えています。

—— いいですよね!Baseさんもポップアップに力を入れてますもんね!

後藤:いや、どうでしょう、、ちょっと早いっすかね(笑)ネットショップを作るのには時間がかかったんですが、受注や生産自体はシステムのおかげでそこまでハードルも高くなくて。いわばデザインを作れば、Tシャツを作れてしまうことは驚きでした。スマホから見れるオンラインストアも世に知られ始めてきたので、この調子でたくさんの人に知っていただきたいです。

—— 逆に辛かったエピソードはありますでしょうか?

後藤:やはりデザイン案を出すのは、作成の倍以上かかるので。”アイデアを形にすること”ですね。。岡本も協力してはいるんですが、描けない時期は辛かったですね。

 その時はやはりひたすらインプットに時間をかけるようにして、乗り越えました。『今あるもの』。つまり、似たようなものは作りったくなかったので、、世間にはどこかしら思い描くものもあるので。Tシャツを作ることとデザインを考えることは別問題なんですよね。

 イラストにする前にノートに何度も何度も下書きもしますし。もっというとTシャツにイラストを刷ってみて、見栄えが変わってきますし。企画に7割、制作に3割。色々あるんです(笑)

—— イラスト制作もどんなお仕事も、企画が大事ですよね!

後藤:そうですね。うちのブランドも決して安いわけではないので、ほとんど同じデザインのようなものであれば、お求めやすい値段で買うじゃないですか。なので、うちでしか買えないもの、そしてデザイン。そんなブランドの価値を高めている最中です。

:Tシャツってぶっちゃけあり溢れてるじゃないですか。その中で、どれだけブランド性や良さ、味を出せるか。今はそれを作り上げている段階になりますね。

 たまたま波に乗ってるようにも見えますが、ここで終わらせたくはないので!これからもグッと伸ばせるように、決しておごらずに更に良さを尖らせたいです。"uNbLanCe."とはこういうものだ!と、たくさんの人に知ってもらえると本望ですね!


—— 素敵な思いですね!実際にお客様からはどんなレビューをもらっていますでしょうか?

後藤:うーん、なんでしょうね(笑)なんで、買っていただけたんだろうね??

:やはり、ストリート系のブランドを好むお客様からの受けはいいですね。やはり、"好み"じゃないですか?(笑)

後藤:僕が手掛けているデザインが、かっこいい・可愛いです。と言われる声は本当に嬉しいですね!直感とか印象で気に入ってもらってるんじゃないかな、と個人的には思います。

:服を選ぶ時って、あまりにも悩むと実際は買わないと思うんですよね。『これだ!!!』と思えた時に買うと思うので、そんな感覚じゃないでしょうか!

【3,近い将来、店舗を持つまでの道のり】



—— リアルとオンラインの違いって、試着ができるか否かだと思うんですが、そういうお声ってありますか?

後藤『実物を見てみたい』という問い合わせも多いですね。#Fさんが店頭に並べてくださったので、距離的に都内の表参道に行ける方にはそちらで着用感を見ていただくことを推奨しています。

 将来、店舗を運営したいというのも、一回実物を見てもらえば気に入ってもらえると自信があるんですよね!ネットの写真だけでは平面的で感じ取れないものもあるので、その上で実物を見て更に気に入ってもらえれば幸いです。

:ぶっちゃけるとオンラインよりも、なるべく店頭で販売したいんですよね。そのためにもオンラインでの活動を盛んにし、近い将来に店舗を持てるように取り組んでいます!

後藤:店舗に立つことで、どんな人が買ってくださるのかも気になりますしね!実際、オンラインストアだと顔が見えるわけではないので、実際にコミュニケーションを取りたいという思いもあります。

:問い合わせだけですと、男性か女性かしか情報が分からないので、もう少し距離を縮めたいなという思いもありますね。

 店舗に立つことってマネキンに商品を着せる感覚で、やはり店員さんに目がいくじゃないですか。そこでかっこいい!と思ってもらうのが、購入の決め手になるかとも思うんですよね。

後藤:実際、ネットストアの方が効率はいいんですけどね。副業されてる方が多いのもそれが理由だと思います。

ただ、僕たちは本業にしたいので、『お客様に直接お渡しして、人と人の繋がりが生まれる。』そういう思いも込めて、活動を進めています。

—— めっちゃ良い言葉いただきました! !そのための壁は、今はどの部分になりますか?

後藤:まだ規模は大きくないので、いろんな人に知ってもらいたいです。店舗を持つことで、気軽に寄ってもらえるよう雰囲気作りもしたいです。

:アイテムもこれから増やしていきたいです。これから寒くなるので秋冬用のものであったり、ボトムスもあればキャップもあるような。これからレパートリーを増やしていきたいです。

 ただ今は焦る必要はないので、じっくりコツコツ積み上げていきます。現在、ありがたくフォロワーさんが300いらっしゃるのですが、年内に500人は伸ばしたいです!(※執筆10/10時点で440人!)


—— すごく良い意気込みですね!これから五輪がありますが、アフターコロナに向けての取り組みはありますか?

後藤:取り組みとしては現状ネットショップがメインになるので、リアルの店舗、特にポップアップストアで展開していきたいです。

:これから先コロナが落ち着いてくると、外に出る機会も以前のように増えると思います。そのことでSNSも活発になると思うんですよね。なので、より多くの人に見ていただけるよう投稿だけでなく、Instagramの配信もしていきたいですね。

後藤:ですです!特に顔は出さないとかもないので(笑)フォロワーさんとコミュニケーションを取るためにそのような取り組みもしていきたいです。また機会があれば、ぜひチェックしてみてください!

:ですね!知人・友人以外の方も見てくださるのはとても嬉しいですね!実店舗だけだと逆に距離が遠くて行けないという問題もあるので、今のIT時代は本当にすごいですね(笑)

後藤:そうそう(笑)!という訳で、こだわりのデザインに浅草らしさ、僕たちの絶妙なアンバランスさ、そういうブランドをこれからもどんどん発信していきます!

少しでも興味を持っていただければ、ポップアップにオンラインストアと一度ぜひ見てください!


—— 素晴らしすぎます!最後に今後の意気込みをお願いします!!

:僕らのブランドはお客様に喜びやお得感や感じてもらいたので、お買い求めしてもらえるような価格で出していきます。ポップアップを出すまでにあと1〜2回、コラボレーションやイベントをしたいですね。やっぱりネットの中でというより、実物を見ていただきたいです!

後藤来年(2021年)の夏頃に、ポップアップストアを出すために果敢に動いています!現実問題、”何かで突出しないとそのゴールも近づけない”かな、と。今のスタイルだと活動的な問題で、知っていただける方にも限界があります。

ですので、売り出し方とか見せ方とか。『自分たちにしかできないこと』をやっていきたいです。例えば、YouTubeチャンネルを開くとかそういった意味で!

 活動していて、『楽しさ』だけは忘れたくないです。例え、店舗を持てなくても、途中で挫折したとしても、、後悔しないように挑戦して。何年後かに、「あぁ〜、そんなこともやってたよな!」って笑ってお酒を飲めれば、それが僕たちにとっての楽しみなのかな、と今は思います!


——  本日は実地でのインタビュー、ご協力ありがとうございました!!

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写真:左からuNbLanCe.後藤さん、岸さん、筆者

【まとめ】

アンバランスという色んな解釈ができるブランド名ですが、バランスの取れたお三方。実際の活動されている思いをお聞きすることで、リアルな繋がりやコミニュケーションの大事さを改めて実感しました。

浅草発のストリートブランド、これからの展開に期待ですね!今後の活動も伸びるに違いないので、気になる方はぜひ公式HPでその世界観を見てみてください!!





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