振り向いたら座敷わらし【第十六話】
ここは公園である。今日は穏やかな天気で空には雲がゆったりと浮かんでいた。
私はその公園のベンチで一人座って目の前の様子を眺めている。
目の前では夏樹さんが手当たり次第福ちゃんを連れて福ちゃんと同年代ぐらいの子供に「この子が視えるか!」と声をかけていて、声をかけられた子供の中には「うっせぇババぁ!」なんてキレる子供がいて、それで夏樹さんが更に「なんだと!私はババアじゃなくてお姉さんだっ!!」とキレ返す始末。
最初は私もそれに混ざって夏樹さんの代わりに声をかけたりはしていたが、言