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平坦な心

今日は自分から招いたことだがトラブルがあり、妻も体調を崩してしまった。
私もその時どうすればいいか途方にくれた。
気持ちは不安で埋め尽くされ、心にブラックホールができたように安心を吸い込んでいった。

落ちるところまで落ちたら私の心は何も感じなくなっていた。
不安感も高揚感も何もかも一切合切がなく、ただただ何も無い水平線の上に立っているかのような気持ちだった。

この気持ちをどう捉えるか。私は考えた。

何も感じないのは、一見心が死んでしまっているかのようにも思える。
だがその時の私はとても安定していた。

不安も感じず、喜びもなく、私の心には何もなかった。
ただそこに在り、ただ淡々としているだけ。それは果たして悪いことなのだろうかと、そう考えた。

寧ろこれが私の求めた安寧なのではないか。

この境地でいられれば、生きている上で起こる事に安定して対処できるのではないかと、そう思ったのだ。

時に怒りで熱く、時に悲しさで濡れる。
そんな起伏が行き過ぎると生きづらくなる。
それならばいっそこの平坦な気持ちで生きたほうが生きやすいのではないか。

私が出した結論は、この平坦な心で生きていく。
そう決めた。
もしかしたら起こったトラブルはこの平坦な心を学ぶ為に起こったのかもしれない。

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