「美味しい」+「できた」＝うれしい！たのしい！大好き！

人生で一番最初に美味しいと思ったものはなんだろうか。
私はもしかすると、林檎かもしれない。
いや、初めての「オイチ〜！」はもっと昔だったかもしれないし、なんなら固形物じゃなかったかもしれないし、好物も他にあっただろうと思う。
それでも、私が林檎かもしれないと思うのには一つ理由がある。
林檎が初めて剥けるようになった日、私はその林檎がとびきり美味しく感じられたのだ。

林檎のシーズンっていつだろう。
そんなこともわからないくらい幼かった頃、我が家にどこからか大量の林檎が送られてきた。
さっそく母が食後に出してくれたその林檎は、今まで食べたどの林檎よりも抜群に美味しくて、母も「たくさんもらったからいっぱい食べてね〜」と言ってその日から毎日食後に林檎を出した。

こんなに美味しいものを、毎日いっぱい食べていいだなんて。私はあまりの美味しさに感動し、そんなにたくさんあるのなら自分専用にもう1つ剥いてくれとせがんだほどだった。(いやしい)