見出し画像

創作リレー第1回の振り返り

2月から始めたメンバーシップ内「触れ合うプラン」「包み込むプラン」の限定企画、創作リレー。

第1回が終わったので、まとめてみようと思います。
プランに参加していない方にも「どんなことしてるの?」というのが少しだけお見せできたらなぁと思い、概要と後日談を少し。

【こんな感じでやってます】
・月のはじめに掲示板にてテーマとなるタイトルと画像を発表します
・新規コメント欄にて前の人からバトンを繋ぐように続きのストーリーを書いてみて下さい
・コメントに返信の形で感想を書いたり、交流するのも大歓迎です
・最終的に出来上がった物語を限定noteにてまとめます


第1回のテーマは「夕暮れ、置き手紙。」というタイトルでした。
お題のイメージ画像はAdobe Expressを使い、今回はこんなワードで画像を生成しました。

「夕暮れ リビング ダイニングテーブル 置き手紙 センチメンタル 家」

みなさんの想像が膨らむような素敵な画像を作らねば...と色々なテキストを入れてみたのですが、一筋縄ではいかないのがこの画像生成。そして出てきた面白画像にツッコミを入れるのが好きな私。
番外編として今回色々生成してみて「なんじゃこりゃ!」とか「うーん、ちょっとイメージと違うなぁ」となったボツ画像を挙げてみます。

「なんか結構ちらかってる。」

情景的にはとっても素敵だったんだけど、なんか雑然としているというか、とっちらかっている...。椅子の上、撒菱まきびしか?手紙はどれだ...?これだと置き手紙感があんまりないなぁ。

「置き手紙の主張がつよい」

これは逆に置き手紙のドヤ感がすごい。手紙っていうか表彰状の大きさ。
確かに手紙に目が行くような画像がよかったんだけど、これだとさすがに「俺を見ろ!」すぎて、そっと書き残していったという想像していたイメージとは違うというか、リアリティに欠ける気がする...。

「落書き...?」

手紙というには独創的すぎるかも。文章が書いてある言うにはちょっと苦しいし、2枚目に至ってはもう抽象画の域。手紙っていうかお絵描き。

そんなわけで、採用されたのがこちら。


これならギリギリ封筒っぽく見えなくもないし、いい感じに机の上の手紙に目が行きそうな情景になっている気がする。
画像生成、難しいけどやっぱり面白い!


こんな感じでテーマの画像を決めました。
そして始めた創作リレー。第1回目の感想としては、ものすごく勉強になりました!

テーマと画像を決め、なるべくどんな風にでもストーリーが広がるように...と思いつつも、なんとなくこんな感じの物語になっていくのかなぁなんて頭で思い浮かべて書いてみたのですが、続きは全く想像していない展開になりびっくり!

普段エッセイの他にもショートショートや創作の物語などをたまーに書いてみたりはするものの、私はやっぱり自分の生活と地続きな話だったり、身近で目にしたような、要するにちょっと現実味のあるものを書くことが多かったため、この創作リレーを通して新しいジャンルに挑戦するような気持ちで取り組むことができました。
自分1人で書くのとはまた違った楽しみを教えてもらえました^^

まだまだ手探り状態ですが、これからもっとお題の出し方や進め方などを工夫して、みなさんに楽しんで参加してもらえるようにできたらなと思っています。興味を持っていただけたら、ぜひ参加していただけると嬉しいです。


それでは、掲示板にてつながったストーリーをこちらにまとめます。
(できあがったものを全部公開するかどうか、現在検討中。「読めたい!読んでから参加するか決める」という方や「みんなに見られるのはちょっと...」というメンバーシップの方など、色々あるかなぁと思うのでメンバーシップのみなさんの声も聞きながら決めていこうかなぁと思っています)


創作リレー第1回「夕暮れ、置き手紙。」


だんだんと穏やかな気候の日も増え、日が長くなってきた。
快晴だった日の夕暮れはオレンジ色の日差しがひときわ眩しくて、思わず額に手をあて目の上に日影を作る。
昼間はあんなに晴れやかだったのに、夕暮れになるとちょっとセンチメンタルな気持ちになり、どこか寂しく感じるのはなぜだろう。
それともこの寂しさは、ある種の予感だったんだろうか。

家の中に入ると、カーテンの引かれていないリビングには夕日が差し込んでいて、部屋全体がオレンジ色に染まっている。目を細めながらダイニングテーブルを見ると、見覚えのないものが。
そこに置かれていたのは、リボンのような柄があしらわれた一通の封筒だった。

なんだか心がざわざわする。
上着を脱ぐことも鞄を置くことも忘れて、夕日に照らされほんのりとぬくもりが残る封筒をおそるおそる開いた。

ここから先は

6,495字

サポート、嬉しいです。小躍りして喜びます^^ いただいたサポートで銭湯と周辺にある居酒屋さんに行って、素敵なお店を紹介する記事を書きます。♨🍺♨