人生はRPGであると思う

 人生というのは人それぞれにあるもので、私が思っていることを押し付ける気はさらさらない。しかし、私は自分自身の人生をRPGであると思っている。

 大人の皆さんであれば、誰もが小さい頃「こんな大人になりたい」という理想を思い浮かべたことはあるだろう。そこまで無くても、「こういう職業に就きたい。」や「あ、この職業かっこいいな。かわいいな。」と思ったことはあるだろう。

 私達は、その職業になりたいと思ったときに真っ先に「ごっこ」遊びをするのだ。つまり、真似事をするのである。例えば小さいときに警察官になりたいと思えば、秩序を守ろうとするし、科学者になりたいと思えばたくさん図鑑を読んで自分なりに調べる。そこまで具体的でなくても、ままごとぐらいは誰もが経験あるのではないだろうか。こういう、真似事によって確立した経験を「モデリング」というようである。理想の人を真似ることで習得する経験や技術である。

 私の活動は多岐にわたっているので、時々「日ノさんは、どうしてそんなに出来るのですか」と言われることがある。しかし、私自身は特別なことをしているつもりは全く無い。自分が興味を持つ方向に進んでいるだけである。

 結構多くの人は、自分のしたいことに「出来ない理由」を考えがちである。「漫画家になりたいけど、どうせ…」とか「ミュージシャンになりたいけどどうせ…」とか、そういう理由である。ある物事に対して「出来ない理由」であったり「批判」をすることは、誰だって出来る。それを「出来る理由」に変えることが大切なのだと思う。そして、驚くことにこの「出来ない理由」を考える人は実際に行動を起こしていない人なのである。

 まずは「モデリング」から始めよう。RPGのように架空の人物になりきるのだ。作家やミュージシャン、漫画家などペンネームを自分で作りなりきるのだ。そのモデルはあなたの憧れの人でいいのである。今の時代、電子書籍やインタビュー動画がインターネットで手に入る時代。あこがれの人のインタビューから、その人が夢実現のためにたどってきた道のりを調べてみよう。そしてやってみよう。ミュージシャンなら音楽の作り方、小説家なら執筆スタイル、物語の組み立て方などである。それを、まずは真似てみるのだ。

 次に、真似ているとどこか出来ないところが出てくる。つまり、自分に合わないところが出てくるわけだ。しかし、慌ててはだめである。あなたは、モデリング対象の本人ではないから、すべてを自分の身にすることはかなり難しい。例えばルーティーンなどはその人の育った環境によるところも多く、真似てもあまり意味はないだろう。ここで、自分の独創性を発揮する、もしくは違うモデリング対象を見つけよう。

 このようなサイクルを繰り返していくことで、とりあえず「ものを作る」ということは出来るはずだ。これが最初の一歩である。あとは、リリースするだけだ。批判的な意見もあるだろうが受け止めなくてはいけない(もしくは流す)。

 作り続ける先に独創性は出てくる。

 とりあえずやってみよう。やってみると、演じているとRPGのようにスキルが手に入りツールが沢山身につく。それが、あなたの強みになってくる。それを存分に活かす環境に飛び込めばいいし、なければ作ればいい。そうやって、あなた自身が形成されあなたが出来るのであると僕は思う。

生活が苦しいので、生活費と本代、活動費に当てます。ありがとうございます。大切に使わせていただきます。