見出し画像

HSK03 - 初出勤と仕事の流れ

いよいよ初めての出勤。
その日は日曜日だったので夫に送ってもらい、家族の応援を背にホテルの従業員通用門をくぐりました。こういう通用門って、「いやー、私スタッフなんですよ、どうも、どうも」って感じがして、なんかドキドキしませんか? 私だけ?

最初の二日間は先輩から指導を受け、その後は一人で掃除をするという流れ。
私の指導員はフィリピン人のおばさまでした。
すぐに判明したことですが、彼女はおしゃべりで発言力があり、また掃除の評価も高く、ちょっとしたボスのようでした。

初めに彼女のようなタイプの方に付くことができて、ラッキーでした。
私が何も言わなくても、他のスタッフに私を紹介してくれます。
自分の仲間って感じをすごく出してくれたし、また懐に入っていて、損のないタイプの人だなとも思いました。
のちに、私が知っているべきことを知らなくて、他のスタッフをイライラさせた時に「誰が指導員だったのよ!」 って言われて名前を出したら、それ以上追求されることがなかったので、権力というものを感じました。


さて、仕事の大まかな流れを習います。

掃除をする部屋には二通りあります。
チェックアウトしてしまった部屋と、まだお客様が滞在している部屋。

お客様が滞在している部屋は、オキュパイド(occupied)と言い、みんな「オキュ」とか「オキィ」と呼んでいました。
単語をなんでも短くしてしまうオーストラリアっぽいですよね。

「オキュ」の部屋は、お客様の荷物があるので、なるべく触らないように気をつけます。ベッドシーツを綺麗になおして、ゴミ箱のゴミを片付け、床は掃除機。
バスルームは、交換すべきタオルを交換して、シャンプーなどのアメニティを補充。バスタブとトイレ、洗面台を掃除します。水分は拭き取ります。

「チェックアウト(vacant)」の部屋は、全部の掃除です。
汚れたリネンとタオル、ゴミを出してから掃除を始めます。
バスルームはトイレ、バスタブと周りの壁、洗面台、鏡、そして床。
お部屋の方は、洋服かけや金庫に忘れ物がないか、家具の拭き掃除、テレビと電話が動いているかのチェック、冷蔵庫の状態をチェック、ベッドメイキング、ベランダのチェックなどをおこないます。

このような2種類の部屋を、スタッフ一人当たり1日、12から15部屋程度担当します。業界の目安時間というものがあるらしく、12部屋で5時間が基準として皆に認識されていました。
全てのスタッフがなるべく同じような負担になるように、毎朝スーパーバイザーと呼ばれるリーダーが部屋分けをしてくれます。チェックアウトの部屋は大体6から8部屋担当することが多く、9から10部屋になると、その日は御愁傷様といった空気になります。

朝のミーティングで、スタッフは当日の担当する部屋が書かれたボードを渡されますが、そこに作業を終えるべき時間も書かれています。部屋の状態や、スイートルームであることなど一切考慮されずに書き込まれている時間ですから、目安と言えなくもありませんが、その時間よりも遅くなると後々ミーティングを受けることになると聞き、戦々恐々になってしまいました。

私の初日は、指導員のベテランさんと一緒に彼女の普段通りの部屋数をこなします。私へ指導をする時間は取られますが、私が一緒に作業をする分、一応は早く終わらせることもでき、トントンといった感じで終了しました。




#housekeeping #ハウスキーピング #Roomattendant #ルームアテンダント #客室清掃 #ホテル #宿泊施設 #HSKは見た #スキしてみて #マガジン #とは #初出勤 #チェックアウト #オキュパイド

この記事が参加している募集

スキしてみて

ご覧いただきましてありがとうございます♪