見出し画像

HSK01・はじめに

今日から「HSKは見た! 客室清掃員の奮闘記」マガジンを始めてみたいと思います。(HSKは、Housekeepingの略)


私は2012年から2019年まで、オーストラリアの観光地にあるホテルでハウスキーピングの仕事をしていました。

ハウスキーピングという言いかたは、私はあまり馴染みがなかったのですが、主に客室の掃除、ベッドメイクをしている人たちのことを指します。ルームアテンダントとも呼びますが、各部屋をノックするときに「Housekeeping!」と言うため、こちらの言葉がしっくりきます。お部屋のお世話をするという意味では、ルームアテンダントと名乗る方が実態に則しているかもしれませんけどね。


私が働いたのは、
・世界規模のホテルチェーンと契約をむすんでいる
・街中にある
・4つ星
・キッチンはついていない部屋が中心
という条件のホテルです。

ビジネスユーザーや家族連れも多い、いわゆる観光地のホテル。
他の同様のホテルや、違う業態の宿泊施設などの経験はありませんので、かなり偏った内容になるかと思いますが、とあるいちホテルの話かな、くらいの感じでお読みいただけると嬉しいです。


まず、ホテルは各部署に分かれていて、ざっくりとこんな感じでした。

・オフィス、フロント部門
・飲食部門
・清掃部門
・メンテナンス部門


「オフィス、フロント部門」
は、ホテルの顔である受付をふくめ、予約や人事、会計などホワイトカラーと呼ばれる類の職種の部門です。ゼネラルマネージャー以下、ホテルの舵取りを担っています。

「飲食部門」
ホテル内にあるレストランやバー、客室へのルームサービス、お部屋に設置されているミニバー(消費すると後で課金されるシステムの、富山の置き薬方式のアレです)などを含む部門です。

「清掃部門」
ホテル全体の清掃を管理する部門です(詳しくは後述します)

「メンテナンス部門」
ホテル設備の修理・維持などを担当します。
お部屋にあるテレビの故障をはじめ、水道、配管、配電、ペンキ塗りなどで活躍します。
敷地内のガーデニングもこの部門が対応していました。


ホテルの運営は契約しているブランドの下、こういったチームで行いますが、運営とは別にホテルを所有する「オーナー」がいます。オーナーはどのホテルブランドを利用するか決めたり、また大規模な備品の購入やリノベーションなどの最終決定権があるようです。

一介のルームアテンダントには縁のないポジションのかたですが、ホテルを訪れるとなった時に、清掃部門の我々は通常業務と並行して、彼らにベストな状態を見せられるようにと奮闘することになります。ある意味、1番のお客様とも言えるかもしれませんね。


さて、私が働いていた「清掃部門」は、総称でハウスキーピングと呼びます。

部門長であるマネージャー以下の管理スタッフのもと、

・ランドリー
・パブリックエリア清掃
・客室清掃
・ハウスマン

という業務に分かれていました。

「ランドリー」
スタッフのユニフォーム、部屋やレストランから出た汚れたリネン、タオル類を洗濯します。お客様から依頼された洗濯物はこちらで洗うこともありますが、全てではありません。
ホテルによってはこの業務は外注ということもあるようです。

「パブリックエリア清掃」
ホテルの客室以外の場所の清掃を担当。

「客室清掃」
各客室とフロアの廊下を清掃します。

「ハウスマン」
ルームアテンダントが回収した、汚れたタオル・リネン類を回収、また、綺麗に洗濯されたそれらを各フロアへ運ぶ仕事を担当します。


これらの業務で私が経験したのは唯一、客室清掃のみになります。
仕事自体も一人で黙々と掃除をするタイプの業務のため、朝のミーティング時以外で仲間と雑談をする機会も少なく、他の部門のスタッフとは本当に会話は少なかったように思います。
そんな私の視点からになりますが、実際に働いて感じたことをこれから書き進めていきたいと思います。

よろしくお願いします。


#housekeeping #ハウスキーピング #Roomattendant #ルームアテンダント #客室清掃 #ホテル #宿泊施設 #HSKは見た #スキしてみて #マガジン #とは


この記事が参加している募集

ご覧いただきましてありがとうございます♪