HSK09 - ボスがよく変わるんです

（文章は全て無料です）

「I like you」

私が仕事を始めて、最初に会ったGM（ゼネラルマネージャー）が辞める間際に、私が放った一言です。

GMと奥様と小さな娘さんとの三人で最後にホテルステイをし、チェックアウトするため部屋から出た瞬間の話。

ちょうどそのフロアを掃除していた私は、感謝の気持ちを伝えようと思い、駆け寄ったのですが、パッと出たのが冒頭の言葉…

周囲に微妙な雰囲気が流れます。

だって、なんか家族の前で愛の告白をしているようになってしまったから。
あわてて「as a GM（GMとして）」と付け加え、ホッとした空気に変わりましたけど、その後1日、恥ずかしさに身悶えしながら仕事をしました。

私の英語能力ううううう

私が働いていた6年半の間に、ホテル運営の責任統括者であるゼネラルマネージャーは、四人変わりました。

GM_A氏は私が入ってから一年半くらい、
GM_B氏は3年近く、
GM_C氏は半年もったかな？
そして最後のGM_D氏は私が辞める時にまだいました。

途中GMのポジションが空いている時期もあり、こちらは本当によく変わるなという印象です。ハウスキーピング部門のマネージャーもおんなじようによく変わるし、役職付きの方って、自分のキャリアアップのためによく移動するみたいですね。

感謝の言葉を述べたかったのに、愛情の言葉を投げかけてしまったA氏とつぎのB氏は良いボスでした。
ここでいう良いボスの私の定義は、末端のスタッフともコミュニケーションを取る意思があるかどうか、ですね。

どちらも、朝のミーティングにちょくちょく顔を出して、ホテルの方針を伝えてくれたり、ねぎらってくれたりという具体的な行動がありました。
直接話を聞くことができたら、私たちの理解も深まるし、チームであるということを再確認でき、ホテル一丸になって頑張ろうと思えます。

また、B氏にいたっては、息子のサッカーのゲーム会場でもよく顔を合わせました。サッカーの経験はないけど誰もやらないから、息子さんのチームの監督をしているということでした。
のちに子供達は同じフットサルチームのメンバーになったりもします。

このとき、私のほうに
「大ボスと一緒だ💦」
という変な緊張感を持ってしまったので、フランクな奥様ともあまり会話できませんでしたが、プライベートに仕事を持ち込まず、きさくでとても話しやすい方でした。
職場でも、対外的にセンシティブな事案があったのですが、きちんと対応してひと段落ついてからホテルを去ったので、ますます責任感のある方だったなと感じました。

残念なC氏の時、私はスタッフパーティーに参加しています。
勤続5年ごとにスタッフを労うパーティーがあり、私はホテルへのリスペクトを示そうと妹の結婚式の時に買ったドレスと小物を着用しました（周りはラフな服装からドレスアップした人まで様々でした）。
同じグループのもう一つのホテルと合同で行われ、別ホテルの女性GMがとてもいい人で、参加スタッフのことを知っており、きちんと紹介していたのですが、我がホテルのボスは、来てまもないこともありましたが多分誰のことも知っておらず、なんだかちょっと寂しい気持ちでパーティーを終えました。

GMって普段直接会うことの少ないポジションの方ですが、末端スタッフともコミュニケーションがあると、やはり「仲間」であると感じることができるなと、この四人の方を通して知ったことです。

おまけ・パーティーの時の写真を載せてみたのですが、やはりまだ恥ずかしいため、画像だけ有料にしてみます。↓↓↓