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#70【子育て】学童保育に忘れものを届けに行って学んだこと

これは、一昨日の出来事。
午前中の仕事が終わり、お昼休憩に入ろうとしていた時、同僚から
「△△学童から、ひなたさんにお電話が入っています。」
と声をかけられました。

(なんだなんだ?…体調でも悪くなったかな? 朝は元気そうだったに…)

電話口に出ると、
先生:「お忙しいところ、すいません。○○(息子)君、お弁当を忘れているみたいで。」
( ……まじですか )
先生:「申し訳ありませんが、持って来ていただけますか?」
私:「すいません、分かりました。今から届けに行きます。」

この時点で12時15分、この日に限って13時から外せない予定が入っていたので、息子の学童までお弁当を届けにいき、帰ってくるとなるとギリギリです。

( 息子、やってくれよったなっ! )

急いで上司に許可をとり、制服から私服に着替えて職場を出ます。

車に乗り込むと案の定、後部座席に息子のお弁当が鎮座していました。
朝、車から降りる時に「お弁当持った?」と確認をとならかった自分のことは棚に上げ、息子を責める気持ちだけが、むくむくと増殖していきます。

― せっかく作ったのに、この炎天下の中、車に放置していたからもう食べられない、コンビニで何か適当に買っていくか…

― なんで、こんなに予定が詰まっている日に限って…

真夏の太陽に照らされて、車内がサウナのように暑くなっていることも、イライラに拍車をかけてきます。

セブンイレブンに到着。
食べ慣れていないものを持って行ってもかわいそうかと思い、お稲荷さん、焼きおにぎり、ヨーグルトをチョイス。
この際、栄養バランスとかどうでもいいっ、速く届けなければと急ぎます。

学童に到着してからも、イライラは持続していましたが、それを表に出すのは違うだろうと思い、深呼吸をして自分をなんとか落ち着かせます。

学童のインターフォンを押すと、すぐに先生が出てきてくれました。
先生:「申し訳ありませんでした。」
私:「いえ、こちらこそ、ご迷惑をおかけしました。」
先生:「○○(息子)君、お母さんが来てくれたよ~。」

教室の奥の方から、駆け寄ってくる息子。
小言の一つでも言ってやりたい気分だったけれど、そんな思いも一瞬で吹き飛んでしまいました。

息子が目をウルウルさせながら、私を見上げ、か細い声で
「…ママ、ありがと。」
と言ってきたからです。

かっ、かわいいっ!!) ←はい、親バカです。

きっと、お弁当を忘れて一番ショックだったのは息子だったはずです。
お昼ごはんの時間になって、お弁当がないことに気付いて青ざめる。
先生にそれを伝えてからも、皆がお弁当を食べるのを横目に見ながら、お腹を空かせて私のことをずっと待っていたのです。

私:「大丈夫だよ、ママも確認しなかったし。」

息子の感情に触れたことで、イライラは一気にしぼみました。

職場に戻る車内で、先ほど寄ったコンビニで買った菓子パンをかじります。なんとか13時には間に合いそうだけれど、ゆっくりお昼ごはんを食べている時間はないので、菓子パンを買っておいたのは正解でした。

本当に自分は、自分の事情や気持ちしか考えていなかったな。
息子の目に浮かんだ涙を見るまでは、息子の気持ちを想像することもしなかった。
イライラして余裕がない時こそ、相手の事情や気持ちを考えてみることは大事だよな…と反省しました。
渦中にいるときは、なかかな難しいですけどね。

自分のお弁当は食べられなくなってしまったけれど、まぁいいや。
息子がご飯にありつけたなら、それでいい。
自己犠牲とかそういうことではなく、心からそう思いました。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


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