#10 何でも取っておくのも、意外と悪くない?
ゴールデンウィークに実家に遊びに行った時のこと。
母が2階の戸棚から突然出してきた、古めかしいダンボール。
その中にはなんと、約30年前に私が遊んでいた「シルバニアファミリー赤い屋根の大きなお家」一式が入っていました!
「よくもまぁ、こんな場所を取るものを何十年も保管しておいたな」
と呆れてしまった一方で、5歳の娘は大喜び。
お家だけでなく、キッチン・トイレ・お風呂・ベッド・勉強机といった小物も全部、当時のまま揃っていて、すぐにお人形遊びができる状態でした。
しかも、意外と劣化していない。
多少のシミはありましたが、そこまで気にならない程度です。
シルバニアファミリー の存在なんて全く忘れていたのに、実際に目の前にあると、
「ここのスペースを、お風呂とトイレにしてたんだよね。」
「ベッドはこうやって2段にしてた。」
「あれ?ここに階段があるはずなんだけど。」
と、子供の頃のいろいろな記憶が蘇り、懐かしくなりました。
私はどちらかというと、今使うものを適量持っていたいタイプです。
「死蔵させておくのは、モノに失礼だ」
とさえ思っているのに、今回の一件で、
「何でも取っておくのも、意外と悪くないかも」
なんて思ってしまいました。
「モノ」には「思い出」が含まれている場合があります。
今回も、30年前のお人形が実際に目の前にあることで、子供の頃の楽しい記憶がよみがえりました。
ですが、母が段ボールを引っ張りだしてこなければ、一生思い出すことはなかったかもしれません。
ただ一つ気になるのは、もし私に娘が生まれなかったら、母はこのシルバニアファミリーをいつまで保管しておくつもりだったのか?ということ(笑)。
今度、実家に帰ったら聞いてみたいと思います。
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