マーケティングは「神戸サウナ&スパ」に学べ!(初級)
どうも、会社を辞めてのサウナ旅、絶賛進行中です(流れ)。
※このnoteは尾道でのサウナ上がりに書いてます。
一応「マーケッター」と呼ばれる職業を10年以上続けてるわけですが(会社は辞めたけど)、職業病か、全国のサウナを巡る中でも、
なぜこのサウナが人気なのか?なぜこのサウナはすごいお金かけてるのに人が来ないのか?だったり、もっとこうした方がいいのになーってのをついつい考えてしまうのです(もっと頭空っぽに楽しめばいいのにって自分でも思いますが。。)。。
ひとり旅で夜が暇なので、ちょっと書き残してみたいと思います。
マーケティングとは!?
・・・よく、「売れる仕組み」だったり、「勝てる必然」等々、本に書いてますが、
今回、このサウナ旅で、「これぞマーケティングの教科書ではないか!?」という感動サウナに出会いました。
「神戸サウナ&スパ」
全国でも常にトップクラスの人気サウナですが、
はっきりと、その人気な理由が分かりました!
声を大にして言いたい。
名ばかりマーケッターは「神戸サウナ&スパ」に行って勉強してこいと。
ほんと、教科書みたいな場所なんです!
サウナの世界で言えば、
もちろん、「しきじ」も最高です。
でも、あそこは結構「奇跡の水風呂」という偶然性に引っ張られてる部分があって、狙って「聖地」になったわけではないような・・・。
そんな中、「神戸サウナ&スパ」は違う。
作った人はすごいマーケッターだと思う。
マーケッターというか、サウナ愛と人間愛に溢れた変態というべきか。
消費者理解がすごくて、人気になるべくして人気のサウナとなっていると思うんです。
その理由は??
今日、神戸から広島まで車を運転する中で考えてみました。
そして、自分なりに導き出した答えは、以下の3つの要素!
「WOW(ワオ)」×「気が利いてる(消費者理解)」×「世界観」
※ざっくり過ぎて恐縮ですが、この相乗効果かと。。
WOW(ワオ):
これについては、所謂マーケティング的に言うとプロダクトの部分。
純粋に「すげーーー(WOW)」って思う部分。
神戸サウナで言うと、お風呂に入ってすぐの圧倒的解放感と温泉や施設の質と量・サービスの充実(フィンランドから持ってきた本格サウナに30分毎に実施するアウフグース等々)
・・・「しきじ」で言うと、「奇跡の水風呂」がこれにあたって、この「プロダクト」部分がズコーんと突出することで、聖地となった。
※HPより拝借。
ただ、マーケティング一般で言うと、プロダクトがいいのは、もはや前提となってきている。例えるなら、お菓子で、そもそも不味いお菓子なんて今の時代ほぼ無い。同じ100円で、2倍美味しいです!!って言われるような商品はそうそうない(好みで選択することに)。。
気が利いてる(消費者理解):
すごいのはここから。
前提として、「サウナ&スパ」でカプセルホテルも付いてる施設ということで、ざっくりとしたターゲットは2つ(③はおまけ)。
①サウナが好きでやってくる層(関西圏)
②三宮周辺に出張できたり、飲んだ帰りにサウナ入ってそのまま泊まる層(ビジネスマン)
③全国から集まるサウナー(ミーハー含む)
まぁ、自分みたいに普段東京住みで、めったに来ないという人は(③)、おそらく経営的には重要視してないはずで(来るにこしたことはないけど)、おそらくサウナはリピートビジネスだと思われる。
つまり、しょっちゅう来てもらう人ほど大事①②。
売上を構成する要素は、
認知(awareness)×配荷(distribution)×好意度(preference)
※これに価格が掛け合わさる。
この3つの特徴として認知と配荷は、上限があるということ(100%)
でも、好意度は?・・・無限に高めることができる。
その好意度を上げるためにやってたこと
・自動販売機が定価(コンビニより高いと萎えるし、おっ!と思った。)
・靴磨き、洗濯サービス、散髪、マッサージ各種が充実
・ワックス含めて、アメニティは完璧。
・スポーツジム併設(格安で使用可:ウェアレンタル可)
・ワーキングエリア有
・宴会場あり
・ビルの1Fが31(アイスクリーム)・・・確かにサウナ上がりにアイスは超ととのうし、食べたい(よだれ)。。。
・なによりめちゃ清潔(このレベルのスーパー銭湯はなかなかないのでは)。
・オプションサービスを追加すると、ほぼサービス券やドリンクサービスを付加(また頼みたくなる)
なんというか、特に②のターゲット層へのこれでもかという至れり尽くせり感がすばらしい。
感じたことは・・・気が利いてるわぁ。。。。
あったらいいなはモチロン完備されてるし、こんな事までこだわってるのかー、と、先回りされてる感じ。
圧倒的安心感。
リピートビジネスには、この安心感って超重要。
ここに来れば大丈夫、的な。。
世界観:
最後に、世界観。
消費者のイメージ(〇〇と言えば神戸サウナ&スパ)作りにまでこだわってる。
まず、サ道でも蒸し男くんがつけてた「チェック柄」のマスク。
そう、水色のチェック柄と言えば神戸サウナというイメージはできてる。
このチェック柄は、単に館内着や最近販売してるマスクだけではなく、
お風呂のタイル柄なんだと気づいた!(へ〜、納得納得)
爽やかさはもちろん、おっさんの多いサウナに於いて、
なんだか清潔感とかわいらしさすら感じてしまう。
フィンランド森や北欧イメージにもマッチしたデザインで、館内全体として余計な色が少なく、あちこちに散りばめられたトントゥもそのひとつ。
※だいたい、世の中のサウナの館内着って茶色っぽかったり、エメラルドグリーンだったりしてるよね。。
そして何より、水風呂の温度も、震災を忘れないようにということで11.7℃。
この世界観が、お風呂や水風呂・サウナ・館内着や施設全体のイメージと連動してて、世の中のサウナの中でも独特なポジションを築いている。
ストーリーがあるわ。
もう、好意度爆上がりですよね!!
ここまで徹底すると、近隣のリピーターだけでなく、
自然発生的に噂と口コミ、メディア露出で「認知」と関西圏だけだった配荷も全国へと波及し、遠方からさらに新規のお客様がやってくる、その人がまた人へ伝導していくというポジティブスパイラルが生まれている状況に。。
(多少料金高くても問題なしのロイヤルティのファンが増えていきます。。増え過ぎたら増え過ぎで施設がパンクしちゃうんで、価格調整が必要に。。)
完全にマーケティングの勝利の方程式に乗っちゃってますね。
これは勝てる必然だわ。
参ったぜ、神戸サウナ&スパ。
そんなことを思った、尾道の夜。
既にもう、神戸サウナイキタイもん。
すげぇや。
※同じコンセプトで、横浜あたりにできないかな。。
ふぅ、
明日は、しまなみ海道を自転車で走るので、このへんで。
サウナ好きも、そうじゃない人も、
マーケティングを勉強している人も、そうじゃない人も、
よかったら神戸サウナ&スパにちょっと行ってみてほしい。
(こういうnote書く時点で、もはや神戸サウナのマーケティングの術中にはまってるのかも)
新たな発見があれば、また教えてください。
・・・現在、会社を辞めてモラトリアムなマーケッターの僕ですが、、
こういう勝てる必然の戦略作りもできますので、
もしお仕事あれば連絡ください!!
(現在フリーランス・・・のようなものなので)
一緒に、↓のようなマーケティング及びブランディングで、
勝てる必然を作りましょう!!
「WOW(ワオ)」×「気が利いてる(消費者理解)」×「世界観」
ということで、
おやすみなさい。
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