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【エッセイ】お菓子配りおじさん

私は時々人にお土産を買っていく。

旅行に行ったわけでもないのに。

美味しいと噂のケーキや飲み物など。

主に甘いものが多い。

喜んでもらえたら嬉しいから。

美味しい気持ちを共有したいから。

今日はカヌレが美味しい焼き菓子屋さんで
いくつかお菓子を買って実家に持って行った。

日曜なので3人の姉のうち
誰かはいるだろうという目論見だ。

美味しそうな物を適当に買っていたら
3000円程度の購入価格になっていた。

単価高こわ。

いざ実家に行くと居たのは
3番目の姉とその子供たち。

子供にはまだ早いので
大人で分けることにする。

とりあえず両親と姉にあげて
姉の旦那に持って行ってもらうとしても
2つ余りが出る。

どうするか。

近所に住む姉を呼び寄せて取りに越させた。

午前中も来ていたらしいのに。

これぞ押し付け。

「ちょうど雪降ってきた。さむい。」

とか言いながらやってきた。

まぁ旦那さん甘いもの好きらしいしよかろう。

そのお店のカヌレはバキバキに硬い。
食品サンプルなんじゃないかと思うほど。

でも中は
しっとりもちもち柔らかで
優しいラムの香りが
鼻の奥を通り抜ける。

甘さは控えめ。

何個でも食べられそう。

こんな時には紅茶だろうと思い
自宅から持参した。

ふるさと納税で手に入れた国産紅茶。

美味しいけど余っちゃってたので丁度良い。

美味しいものは世界を救う。

このご時世何だかみんな病みがち。

そんな時には甘いもの。

もちろん美味しい飲み物もご一緒に。

疲れちゃったり

嫌になっちゃったり

生きていれば色々あるけれど
数百円で小さな幸せが買えるなら
なかなか高コスパだと思いませんか?

また何か美味しいものを見つけたら
誰かに持って行っちゃおう。

これは正に幸せ配達人。

いや、言い過ぎか。

おかしくばりおじさん。

これだな。

お菓子配りおじさん

明日も配達頑張ります。


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