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エンタメに就職したいエンタメ嫌い(?)がエンタメを語る。


わたしは映画が苦手だ。
いや読書も苦手かも。
特に、映画の2時間は耐えられない。
30分、いや15分もすれば、今何分経ったのかスマホの画面を照らす。
映画を観る授業の時は、
時間がゆっくりと進む、
いやむしろ進んでないだろ、
とつっこみたくなる時計の針を幾度となく確認する。
授業は、大事な単位取得が懸かっているので牢獄化した教室を途中で逃亡するわけにはいかない。
大学教授は高校教師とは違い、私を指名手配するまで追いかけては来ないが…
外で上映されるシネマにおいても千円札以上の映画代を無駄にしたくないし、
途中で身を屈めて抜けようとしたら、周りの鑑賞者に、最後まで観てから映画の良し悪しを判断しろよと思われそうで怯む。
結局体内時計で3時間は映画と対峙しなければならない。

でもNetflixなら大丈夫!
いつでも興味のある映画をクリックでき、いつでも映画の再生ボタンを停止することができる。
そして、二度とそのボタンを押すことはなかった…

なぜこんなにも集中できないのだろうか。
これは現実とは違う異世界に入り込むのが怖いという要因を挙げる。
もしその異世界にのめり込んでしまったら、もう二度と戻って来れないのではないだろうか、と想像が膨らみすぎてしまう。
だが、これはジャンルにもよる。
特にサスペンス系やホラー系は、自分がその殺人現場もしくは誰もいない不気味な森に突如閉じ込められ、大学生Bという役で映画出演を果たしてしまうのだ。
だから、この映画はつまらないよ的な素振りを見せて停止ボタンをクリックするが、実は心が怯えている。

しかし、これは本には当てはまらない。
サスペンス系の本では目の前にある字をさーっと追えば、事が目まぐるしく展開してゆく。
先にある字を読み進めるのを止めてしまえば、事件が解決せずに終わってしまう。
事件未解決だと、大学生Bは殺人現場に取り残されてしまう。
あまりにも恐ろしい事態だ。
したがって事件が解決するまで先ゆく字を追わざるを得ない。
字が目の前にあるから嫌でも目で追ってしまうのだ。
これは字好きだからか。
本の内容がのめり込んでしまうほど面白いから読んでしまうのでしょう、
という反論が聞こえそうだが、私の心は震えている。

このように自分を俯瞰すると、エンタメ嫌いそうな人だなと思うが、
エンタメは私の趣味だ。
エンタメは私を豊かにする。
エンタメは映画や本に限らない。youtubeでは何気ない日常を切り取っている人たちの動画を目と耳で感じられる。
私と同じように時を流し過ごしている人がいると安心する。
また恋愛相談や人生相談にインスタグラムで質問募集して答える人たちの動画もみる。
それらは、うまくいく恋愛観だったり自分の生きやすい生き方を提案もしてくれる。
文字を追うのに疲れたら、youtubeを垂れ流すのもおすすめしたい。

あとは音楽だ。
ここ最近までは、
リズム感で自分の好きな音楽を選んでいた。
だからプレイリストだけ見るとEDMなど洋楽寄りのクラブ通いの陽気な姉さんが浮かぶ。
しかし、最近文字の羅列が好きな私は、邦楽の良さにも気づいた。
特に邦楽の歌詞。
感情を表すのにも、悲しいとか嬉しいとか直接的な言葉で伝えるのではなく、意外な組み合わせの言葉たちが並ぶのをよしとする。
なんでも伝えられちゃう言葉の可能性を感じた。

このようにエンタメは新たな発見をみつけさせてくれる。
だからエンタメ業界に社会人として足を踏み入れたい。
しかし、ちょっぴり怖い。

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