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かっこいいあの人のようになりたい

こんにちは。Hinaです。

皆さんはどうやって今の仕事を選びましたか?
仕事選びにおいて、誰かの影響を受けましたか?

私は”地域活動支援センター”という事業所で、地域で暮らす障害者に対して自立生活につながるようなスキルを獲得する機会を提供しています。
例えば、栄養に関する講座を開催して、実際にお惣菜やお弁当を一緒に購入する練習をします。
一人で暮らしているクライエントの多くは、菓子パンや出来合いのお弁当をコンビニで購入して主食にしています。
これ以上生活習慣病まっしぐらの生活をしなくても済むように、簡単に栄養を考えた食事とるスキルを身につける機会を提供することも、私の仕事の一つです。

このように、活動を通して社会で自立した生活を送るためにどんな活動が必要かな?と毎日頭を悩ませる日々です。
私が配属されてから、上司から特に「社会経験を積む」機会を増やしてほしいと言われました。
この時の私の心の中。
「社会経験って例えば何?」
「社会経験を積んでどうなってほしいの?」
と、ハテナでいっぱいでした。

前任者が計画した年間スケジュールをベースに活動内容を再構築する中でも、「工場見学を通して社会経験を積む」とか「買い物を通して社会経験を積む」とか、私にとっては少しわかりづらい目的で計画されている活動が多々ありました。

買い物の方法を知る、バスの乗り方を知る、あたりは理解できたのですが、○○を通して経験を積むという表記がいまいち理解できなかったのです。

しかし最近、この社会経験がもたらす明確な意味に気づき始めました。

それは、社会で働いてる人をたくさん見ることで、そこから新しい目標が生まれるかもしれないという視点です。

私の幼少期の夢は保育士でした。
子供と関わる先生たちを見て、あんなふうになりたい!と憧れたのを覚えています。
少し大きくなってからは、髪の毛をきれいに整えてくれる美容師さんに憧れました。
その後も、親身に話を聞いて味方になってくれるカウンセラーのようになりたいと夢見たり、ユニセフで児童擁護に奮闘する人がカッコよくて憧れたりと、
何かに憧れるときはいつもそのモデルがいました。

であれば、クライエントも同じです。
例えば工場で働く人を見て、自分が使っている商品や食べものが作られるまでのプロセスを知ることができるかもしれません。
すると、「自分もそこに携わりたい!」と思ったり、何かを売る人を見て「自分もあんなふうになりたい!」と思うことがあるかもしれないと気づいたのです。

工場見学をしたところで、日常生活に直接つながるわけではありません。
車を作る工程を見たところで、実際に家で車を作る事はありません。
この見学に、この社会での経験に何の意味があるんだろうと悶々としていました。

しかし社会で働いている人やサービスを直接見ることで、そこに携わりたいと思うきっかけ作りを提供することができるかもしれない。
そんなことにふと気がついたのです。

外出先の飲食店にいた店員、いつも受診でお世話になる病院の先生、信頼できる支援者。
あらゆる人との出会いのきっかけを創ることで、クライエントの「こんな人になりたい!」というモデルをいっぱい見つけることができるかもしれません。

そして、そのモデルを目指して努力をする人もいるかもしれません。

活動を通してそのきっかけ作りの手伝いができると思うと、社会経験を目的とした活動にも大きな意味があるのだと実感できた気がします。

今日も聞いてくださり、読んでくださり、ありがとうございます。
おしゃべりにお付き合いいただいているおかげで、少しスッキリしました。

では、また🌻


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